524名の死傷者。うち、520名が死亡。日本航空123便墜落事故の犠牲者だ。ボーイング747は御巣鷹山に墜落した。単独機としては、航空史上最悪の事故とされている。
当時テレビでは、少なからぬ人が「旅客機に乗客用パラシュートを積まないのは人命軽視」などと発言していた、と記憶している。
なるほどこの事故では、操縦の自由を半ば失いながらも飛行を続けていたから、パラシュートがあれば助かる人もいたかもしれない。恐怖に震えながら終焉を待ち続けた犠牲者たちの気持ちを考えれば、発言者の思いもわからぬでもない。
だが、多くの航空事故はごく短時間のうちに終わり、パラシュートなどで脱出できるチャンスはまずない。また、パラシュート降下は多くの人が想像するよりもはるかに危険だ。訓練を受けていない者が、事故で不安定となっている機体から飛び降りるとなると、生存の可能性は驚くほど小さいだろう。
そして、乗客用にパラシュートを搭載すれば、搭乗できる旅客数は大幅に減る。さらにその割合以上に、航空運賃は跳ね上がらざるを得ない。
つまり、「乗客用パラシュートを積む」というのは実効性が乏しくコストを著しく高めるばかりの、非現実的な回答という訳だ。
どういう訳か、そのような正論よりも、それをヒステリックに攻撃する者たちのほうが「誠意の人」と見られる傾向があるように思われる。非現実的な理想論を叫ぶよりも、さまざまな制約の中で適切な手段を探し求め続けることこそが「誠意」と考えるが、いかがだろうか。
などと偉そうにコキながら、今日はTAEBO AMPED 脂肪燃焼編。昼食を食べ過ぎたためか体調不良ゆえか、何度か休憩を挟みながらエクササイズ。「あきらめるな!」という声に応えることと、無理をして倒れることは決して一致しない。無論、どんなときでも休憩なしにできる万全の肉体・精神を得ることが理想には決まっているのだが。
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