657年、ユーフラテス川西岸のスィッフィーンに二つの軍が対峙した。かたや、イラク方面より進出した第4代正統カリフ、アリーの軍。かたや、シリア総督ムアーウィアの軍。
ムアーウィアは、第3代正統カリフだったウスマーン暗殺にアリーが荷担していたとして反旗を翻していた。アリーはそれを否定していたが、暗殺者らの処罰に消極的だった。おそらく、その一派の協力無くしては権力基盤が揺らぐ状況だったのだろう。
ムアーウィア軍は先に水場を抑え、アリー軍を疲弊させる。アリーはイスラーム同胞として水の利用を求めるが、ムアーウィアはじらしつつ拒否する。しかし渇きをばねとしてアリー軍が逆に水場を獲得すると、今度は同じ理屈をムアーウィアが唱える。正統カリフとしての立場もあってか、アリーは彼らに水を与えた。
戦いは一進一退、時にはアリーが自ら剣を振るうに至るかと思えば、逆にムアーウィアの陣近くまでアリーの軍勢が攻め寄せる。だが衝突が続くにつれ、次第に形勢はアリー側に傾いていった。
しかし戦場の霧の中(この場合、砂塵の中とでも形容すべきだろうか)、アリーの意思に反して両軍は停戦で合意してしまう。
ムアーウィアはこうして地位を保ち、逆にアリーは勝機を逸したことから権威の低下を招いた。これが後に彼の死へとつながることとなる。
ムアーウィアは、第3代正統カリフだったウスマーン暗殺にアリーが荷担していたとして反旗を翻していた。アリーはそれを否定していたが、暗殺者らの処罰に消極的だった。おそらく、その一派の協力無くしては権力基盤が揺らぐ状況だったのだろう。
ムアーウィア軍は先に水場を抑え、アリー軍を疲弊させる。アリーはイスラーム同胞として水の利用を求めるが、ムアーウィアはじらしつつ拒否する。しかし渇きをばねとしてアリー軍が逆に水場を獲得すると、今度は同じ理屈をムアーウィアが唱える。正統カリフとしての立場もあってか、アリーは彼らに水を与えた。
戦いは一進一退、時にはアリーが自ら剣を振るうに至るかと思えば、逆にムアーウィアの陣近くまでアリーの軍勢が攻め寄せる。だが衝突が続くにつれ、次第に形勢はアリー側に傾いていった。
しかし戦場の霧の中(この場合、砂塵の中とでも形容すべきだろうか)、アリーの意思に反して両軍は停戦で合意してしまう。
ムアーウィアはこうして地位を保ち、逆にアリーは勝機を逸したことから権威の低下を招いた。これが後に彼の死へとつながることとなる。
立場が不安定だとなにかとうまくいかないよな、などと思いつつ、今日はTAEBO 1。下半身や腹筋がへぼいと、なにやってもふらつくもんな。今のわしみたいに。
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