859年はコルドバのキリスト教聖職者、エウロギウスの没年。
当時コルドバは後ウマイヤ朝が治めていた。当然、国の教えはイスラームである。彼は修道院において三位一体説などを学び、イスラームに対する敵愾心を抱く。
コルドバではイスラームや預言者ムハンマドを公然と批判する者たちが現れ、その多くが斬首刑となった。君主アブド・アッラフマーン2世が、あえてイスラームに対する批判は死刑に処する旨を強調せざるを得ないほどであった。
同地のキリスト教社会はこの「殉教」を批判する者と肯定する者に分かれた。エウロギウスは、後者の急先鋒となる。
イスラームの教えではイエス・キリストも預言者の一人とされるが、これは三位一体を唱えるキリスト教の教えに反する。彼はこれを、主イエスへの冒涜であるとした。また、イスラームとの融和策を唱えるキリスト教徒らに対しても批判の矛先を向けている。
最終的に彼は裁判にかけられるが、政府側もキリスト教徒社会の実力者である彼の処刑には及び腰だった。「形だけでも反省を示せば寛大な措置をとる」との提案までなされたが、彼はこれを拒絶。859年に首を刎ねられることとなる。
クリスチャンとしては立派なものかもしれないが、正直狭量にすぎるのではないか。
彼自身、修道院で国教でもない宗教を学ぶことができたのは後ウマイヤ朝の寛大で融和的な統治があったおかげではないか。あげくにムハンマドを「悪魔にたぶらかされた偽預言者」とまで攻撃しては、社会から排除されても当然とも言えるだろう。
昨今「イスラム原理主義者」と呼ばれる跳ねっ返りたちを彷彿とさせる、と言ったら言い過ぎだろうか。
などとご託を並べつつ、今日もWiiでエンジョイダイエット。
いろいろ批判もしているが、このゲームも良い部分は多い。例えば、一つ一つのエクササイズの長さがバーで表示され、全体の残り時間も都度表示されるのはうれしいポイントだ。ことに習慣化できていない人にとっては、あとどれぐらい頑張ればいいかの目安が示されるのは心理的にずいぶん楽となるだろう。