ブレゲーBr483はフランスが計画した輸送機。ベースは、先にご紹介した爆撃機Br482である。
どういう訳かBr482と異なり、こちらは双発機とされていた。4発機を双発にすればエンジン整備などの手間が減り、運用効率は改善が見込める。だが、速度などパワーが関係してくる部分では劣化を免れ得まい。「より強力なエンジンを搭載すれば」とも考えられようが、そんなエンジンがあるなら、そもそも4発機を開発する必然性に乏しい。またことにレシプロ機の場合、プロペラ直径による限界もある。エンジンだけ大型化しても、それを推力にしてくれるプロペラが同じサイズでは非効率きわまりない。
おそらく、爆撃機ほどのスピードは不要だからと、割り切って双発化を考えたものと推測される。
どうもBr483は計画段階でとどまったらしい。だがフランスを占領したドイツはこの計画に興味を示し、開発続行を命じている。ドイツの輸送機計画はけっこうふらついていたから、それも影響していたかもしれない。
などと思いつつ、今日はエリートのミッション2。生き方にも、割り切りは必要だよねえ。あんまり欲張るとろくなことはない。
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