保守とグローバリゼーションに関するメモ

• 人間の理性・悟性には限界があり、しかもそれを他者と共有することは極めて難しい
• 無数の理性・悟性を積み重ねた結果が、歴史や学問として我々の手元にある
• 先人の試行錯誤の結果として現状があるのだから、改革・改善はそれらをリスペクトしつつなされるべきだ
• …てな訳で、私は保守派である
• さて、いわゆるグローバリゼーションだが、ことに経済面におけるそれは、回避しがたいと考える
• 人はその限界故に我執を離れることはできず、「より安く買い、より高く売る」方向に流れるのは当然だからだ
• そして、コンテナ運送とIT技術により、物流・情報流通における「距離による限界」は著しく縮小した
• 「だからこそ規制すべき」とも言えるが、人間の理性・悟性に限界がある以上、規制が適切に働くばかりとは言えない
• 大恐慌後のブロック経済化が、後の第二次世界大戦に結びついたことを考えれば、同じ愚は犯すべきではない
• だが、（ことに経済面での）グローバリゼーションについては過去の先例が（当たり前だが）乏しい
• プレイヤーが一気に増えたことにより、様々な事柄の振幅は大きくなり、変化のスピードも速くなる
• そのような時代に保守派は意味のある対応ができるのか？
• いっそ「後先を考えぬ場当たりな改革」を繰り返すほうが適切な対応となるのか？