良し悪しや好悪は別として、世界で最も普遍的な文化を持つ国はどこか?
それはおそらく、アメリカだろう。
そう考えた場合、アメリカを中心とした世界秩序が維持され続けることは人類にとって望ましいことだ。
一国を中心としない世界を理想とする方も多かろうし、その気持ちもわかる。
しかしながら、その理想のために対立・衝突を生じさせても良いとは考えにくい。
では、アメリカが世界を支配すればいいのか?
私はそう考えない。
アメリカ文化の普遍性は高いが、当然ながら完璧ではない。彼らは多様性を尊びつつも、原理主義的一面も持っている。
そして、文化を変質させるのは容易ではない。長い時間と密接な交流が必要だ。
そのためには、アメリカの文化を受け入れ、協調し、拡張していく者たちがアメリカの外部に必要とされよう。
アメリカは彼らを自らの実質的支配下におきつつ、彼らに依存し、徐々に自らも影響されていく。
そういった役割を、日本は受け入れるべきではないか。