<剣>部隊、またの名を第343海軍航空隊。司令に源田実大佐をあおぎ、多数の<紫電改>局地戦闘機を装備した。
かつては「源田大佐がベテランをかき集めて編成した精鋭部隊」と評する声が多かったが、昨今ではそれほど極端に熟練者が集っていたわけではないと見なされているようだ。
また「本土を襲う米軍機に大打撃を与えた」との評価も、米軍の損害記録とつきあわせると過大な誤認だったと考えられている。
だが、編隊空戦や無線通信を重視するなど合理性も持ち、敵手米軍もその旺盛な敢闘精神を高く評価していたことは事実なようだ。
343空の「活躍」をもって<紫電改>や源田氏を礼賛する根拠としていた時代もあった。それなりに記録があり、その時代を生きた人々も多かった時代にもかかわらず、それが一般的な見方だった。
まこと評価というのは難しい。見えているもの、常識的なものにとらわれずに正当な評価を下せる者がはたしてこの世界にいるのだろうか。
などととりとめもないことを思いつつ、今日は最終プログラム。
まあ、自分一人のことですらきちんと評価できないとは日々思い知らされるところだしなあ。
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