965年はイブン・アル・ハイサムの生年。バスラ出身の彼は科学実験手法の発展に貢献し、西洋でもアルハゼンとして知られている。
数学や医学、物理学などでも大きな功績をあげた彼だが、最も名高いのは光学理論の研究だろう。多くの実験から帰納的に推論を重ね、屈折の理論や視覚の仕組み、レンズの理論などについて大きな成果を上げた彼は、今日も「近代光学の父」として知られている。彼の主著「光学の書」はラテン語訳され、ロジャー・ベーコンやヨハネス・ケプラーにも影響を与えてきたほどである。
彼の名は月面クレーターや小惑星にも与えられ、イラクの紙幣にも描かれている。
今日のような実験道具もない時代に、さまざまな思索と厳密な評価を積み重ねることで知に至る人がいた、という事実には頭が下がる思いがする。などと殊勝を装いつつ、今日はエリートのミッション1。わしもちったあ考えないとなあ。
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