さる事情により台湾に行ってきました。記録がてらちょっとメモします。
泊まったのは台北市西門町の近く。西門町はハーリー族(哈日族)が集まるエリアだそうです。
そのせいでもあったでしょうか。バスのラッピング広告では「天地人」や「1Q84」の宣伝も見掛けました。万年百貨という商業ビルには日本製品を扱う店が多く、ファッション雑誌からゲーム、ガンプラなどが日本同様に並んでいました。
そして…
メイド喫茶まで。なにやら「てぃんくる老師個展」とか書いてありました。老師…。
事実上の首都である台北(一応、現在も南京が首都扱いらしい)ですから、中華民国の歴史が詰まっています。
こちらは中正紀念堂を北から眺めたところ。蒋介石が祀られています。猛烈にでかいです。
こちらで有名なのは衛兵の交代式。衛兵らは蒋介石の像の両脇に立ち、あたかも石像のように微動だにしません。
こちらは台湾近郊のウーライ(烏来)。原住民であるタイヤル族の町です。温泉で知られますが、残念ながら入浴はならず。
白糸の滝はなかなかに雄大です。台北から1時間強でこれほどの自然に触れられるというのは、やはり台湾が山がちだからでしょうか。
こちらには観光トロッコがあります。由来はよくわかりませんが、複線区間が長いところからすると、もともとは林業かなにかで用いられていたのではないかと思われます。
烏来には一時、高砂義勇隊の慰霊碑があったのですが、閉鎖されています。一応ガイド経由で聞いたのですが、まだ閉鎖されたままとのこと。残念です。
再び台北。こちらは中山堂。かつての台北公会堂で、第二次大戦後、台湾地区降伏式典がおこなわれた場所です。
なにか催しがあったようで、若い子たちがいっぱい集まっていました。ちょっと名古屋市公会堂を思い出します。
台北には、日本が統治していた時代の建築物が目立ちます。なんといってもその代表は総統府。かつての総督府です。
平日は中も一部見学できるそうですが、残念ながら日程上能わず。
近くでは小規模ながらデモが行われており、そのためもあってか警備は厳重でした。
衛兵のアップを撮ろうとしましたが却下。
後ろのトレーラーには鉄条網が三つ、コイル状に格納されていました。
台北の乗用車の7割がたは日本車、スクーターは7割ぐらいが台湾製、日本のは3割ぐらい。
台北はスクーターが多く、雨でも割烹着みたいなレインコートを着て乗っています。警察もスクーターを愛用。
観光バスはスカニアやボルボなどヨーロッパ製が目立ちました。
興味深いことに、軍のバスやトラックは日本製。
こちらは228紀念館。国民党による台湾本省人弾圧を記録した施設です。
戦前の歴史から記録されていますが、ここでは日本が治めていた時代を「日治時代」と記述していました。また、当時国民党を揶揄して描かれた漫画では日本語を使っているものもありました。
同じ公園内にある国立台湾博物館。かつての台湾総督府博物館です。
展示物の多くは台湾原住民に関するものです。また、驚いたことにその一角には児玉源太郎と後藤新平の銅像が展示してありました。
国民党、外省人による台湾統治への反発から、原住民や日治時代に親近感を憶える本省人が多いのかもしれません。
こちらは台北駅。線路は地下にあるので、あまり駅には見えません。
こちらは迪化街。漢方薬や乾物(果物が多い)が並んでいます。
地元の料理「臭豆腐」を食べたかったのですが、人が多かったので機会を逸しました。残念。
これはMRT。あちらの公共交通です。自販機で紺色のトークンを買い、改札を入るときはそれをかざします。出るときは投入。
ここは紅楼。かつては日本人向けの演芸場や商店が入っていました。戦後はアメリカ映画などを上映していた模様。
いっときさびれたのを、最近は台湾の若いデザイナーなどのショップを並べているようです。名古屋で言うと覚王山アパートみたいな感じかな(分かりづらい…)。
旅行中食べた中で一番美味しかったのはこれ。成都路に面する小さなお店で食べました。小麦粉(?)をお好み焼きのように焼き、玉子やチーズなどを挟んでまいてあります。好みで味を調整できるよう、刻んだ青唐辛子が添えられています。問題は…なんという食べ物かわかりません。
このほかにもなにかのジュースとミルクをまぜた飲み物や、蜜を挟んだホットケーキみたいなお菓子、菓子パンをお好み焼きみたいな型で焼いたのも美味しかったです。
なぜか手巻き寿司の屋台もありました。また、「日式焼肉」の看板も目立ちました。あれは韓国風なんじゃないのか…。
こちらは南海学園植物園。これまたかつての総督府林業試験場植物園です。
本当は国軍歴史文物館に行きたかったのですが、日曜日は休館とのこと。残念。
とまあいろいろ脈絡無く楽しんできました。
しかしちょっと気になることが。
一人で歩いていると、誰も日本語で話しかけてきません。それどころか、台湾人に道を聞かれる始末。そんなに日本人ばなれした面立ちなのかなあ…。