YOMIURI ON-LINE遭難者見逃せぬ…「きりしま」プーケット島沖合で捜索 より。
強い日差しと風を受けながら、双眼鏡を押し当てた乗組員が「左艦首、流木まで200(メートル)」と叫ぶ。「根こそぎになった木や冷蔵庫、水上小屋まで漂流してくる。津波の威力はすさまじい」と三木功艦長(49)。
無数の漂流物の中、きりしまのような大型艦で航行するのにはさぞかし神経を使うことだろう。たとえ今回のような厳しい状況下であろうとも、もし艦を傷つけるようなことがあれば地上勤務にまわされるのは間違いあるまい。
それにしてもこのような事態があると、いかに外洋艦隊の練成が困難であるか思い知らされる。
インド洋での輸送艦護衛と、プーケットでの遭難者捜索。まったく毛色の異なる任務に、なんら猶予なく対処しなければならない。
さまざまな事態に柔軟な対処を行える能力。それを付与せねば、外洋艦隊の意義は半減する。
願わくば海上自衛隊には、無事任務を果たしその錬度を国民と世界にしらしめてくれることを。
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