CNN.co.jp「第二次大戦時の日本軍潜水艦を発見 オアフ島沖」より。
AP通信によると、旧日本軍が開発した大型の特型潜水艦「伊400」と「伊401」は当初、コレラやチフス、腺ペストなどに感染したラットや昆虫を米国本土の各都市に投下する任務を受けていたとされている。
しかし、生物兵器の開発が間に合わなかったために、任務はパナマ運河爆撃に変更されたが、戦況の悪化で実現しなかった。
その説は初めて聞いたなあ。
だいたい、軍用機から生物兵器散布なんてあまりに非効率的だ。
その用途なら、工作員の揚陸・気球や小型無人機からの散布・シェルクーフみたいな大型砲による投射等のほうがましだろう。わざわざ潜水空母なんぞ作る必要はない。
まあ「当時の日本はイカれてた」と言われればそれまでだけどね。
んー、わたしが知る限りパナマ運河奇襲は山本五十六のアイディアで、それをもとに軍令部が1942年1月に艦政本部に「潜水空母」の実行可能性を問い合わせ、4月に正式に要求を出し、5月に基本スペックがまとまった、ということになっていますが。
つまり、潜特の設計は最初からパナマ運河攻撃任務に特化していたわけです。
記事の「最初に生物兵器投入案ありき説」は、HURLが唱えているのかCNNが独自に書いているのかまだ調べていませんが、とりあえずソースを見せろと。
生物兵器投入の構想が潜特の設計が完了した「後」に持ち出された可能性はもちろんありますが、それは記事で言ってることと違うよね。
>イカれてた
町の上に核兵器を落とすことにはかなわないと思われ
投稿情報: ばべる | 2005-03-30 04:30
>かなわない
アメリカの「目的」を達成するという意味では、合理性があったと思われます。その「目的」は非人道的だったとしても。
対して大日本帝国は、目的と手段の混同やドグマ化が著しかったのではないでしょうか。少なくとも、その点においてアメリカより「イカれてた」と考えました。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-03-30 12:41