PAC3は将来、日本でのライセンス生産に移行する予定だが、06年度末に航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)に配備されるものは米国企業へ発注済みだ。前倒し導入には、米軍所有の完成品を譲ってもらうか、米国の生産ラインを早めてもらう必要がある。
SM3の場合は、米国との調整に加え、イージス艦をMD仕様にする改修が必要で、ドックの空き具合も問題になる。政府は予算面の手当てが可能かどうか検討するとともに、「米国から購入する必要があるPAC3やSM3は、契約上の問題で大幅な前倒しは難しい可能性がある」(防衛庁筋)ことから、米側とも調整していくことにしている。
単に法律ができたというだけで、国際情勢に大きな変化はない。にも関わらず配備計画を前倒ししたいというのは、いかにも官僚的な帳尻あわせにすぎぬ。
帳尻あわせのためだけに予算計画・製造計画を変更するのは無駄が多い。
アメリカと調整をする気があるのなら、PAC3なりSM3なりを運用する部隊or艦艇を一時的に増派してもらえるよう交渉すればよい。
せっかくだから、その機会を活かしてノウハウを米軍から学べればなおよい。
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