今回の惨事で、アメリカでは国外より国内を重視する傾向が強まるだろう。
宗教者たちの動きがあまり報じられていないが、おそらく彼らも復興への協力を強く求めるだろう。かの国では、信仰と奉仕の精神が堅く結びついているはずだから。
一時的な経済の停滞はあるだろうが、あまり長期化はしないと推測する。アメリカの底力は、我々日本人が一番よく知っている。
心配なのは石油価格と、それをとりまく国際政治だ。イスラム諸国との関係改善を図る方向に行くと思われるが、力ずくで獲得しようとする可能性も否めない。ここは一つ、日本がイランとの仲介役を買ってでてはどうか。「アメリカいいきみ」と思っている輩も少なくなかろうが、まともな政治家なら「ここで『人道的見地から』と言えばたいていの方針転換も認められる」と考えるだろう。
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