Sankei Webより。
同紙によると、装備の欠陥は昨年10月に発覚したが、米軍上層部は「不正確な報告」しか受け取っておらず、北朝鮮が核保有宣言した今年2月ごろまで、装備が十分に使用可能な状態にあると信じていた。GAOの報告書は「もし敵対行為が起きていれば、これらの装備を使った反撃開始は数日間遅れていただろう」と指摘しているという。
アフガニスタン、イラクと遠征作戦に注力した結果、在韓部隊の優先順位が下がったのだろうか。監査のレベルも落ち、問題発覚が遅れたのではないかと想像する。
それにしても、アメリカはたしか大規模紛争×1と地域紛争×1へ同時に対応できる能力を備えることとなっていたはずだ。この話を聞く限り、額面どおりではなかったということになるのだろうか。
昨年8月の沖縄でのCH-53墜落を思い出しました。
あれもイラク戦が原因の過重なスケジュールが整備員の能力を超えたことが原因で。
>アフガニスタン、イラクと遠征作戦に注力した結果
疑いもなく、それが原因とされています。
ワシントン・ポスト紙によれば、この非公開GAO報告書のその他の主な要点は、
・最近まで、在韓備蓄は全世界で最大規模の米軍POMCUSであった
・イラク戦争の需要は全世界のPOMCUSの備蓄を確実に消耗させつつある
・国防総省がGAOの改善勧告に同意したのは今年の8月
・陸軍と海兵隊のグローバルな即応力を再建するには40~50億ドルを要する
ちなみに40~50億ドルというのは、イラクでのほぼ1ケ月分の戦費に相当します。
私見では、即応力の著しい低下について、上層部
に正確な報告がまった上がっていなかったことがきわめて大きな問題であるように思われます。
>大規模紛争×1と地域紛争×1
最新のQDRではこれはポスト冷戦時代向けに改定されていて、
大規模な地域紛争×2
への対処です。
要するに、総力戦体制に移行しない限り、既にほぼ一杯一杯です。
投稿情報: ばべる | 2005-10-06 15:21
続報。
戦車やIFVから機関銃や装備品を外して、イラクへ文字通り持っていってしまったらしいです。
大量のハンヴィーもイラクの穴埋めで本国の武器庫に回されたとのこと。
投稿情報: ばべる | 2005-10-06 22:03