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2005-11-08

コメント

ばべる

>自爆覚悟のテロリストには
あー、これは「コール」被爆の戦訓から、自爆艇対処を主目的に艦艇に配備され始めた装備なのです。

有効作用距離は500m。
ビーム幅15~30度。

用途が「警告と通信」だけあって、イスラエルが治安戦に使っている内耳共鳴兵器のようなえげつなさはありませんが、それでも距離100mで食らえば人間はほぼ確実に行動不能と言われています。

解説はこの辺を
ttp://www.defense-update.com/products/l/LRAD.htm
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Long_range_acoustic_device

Hi-Low-Mix

ご指摘ありがとうございます。勉強になります。
しかし、暗殺教団よろしくなんぞキメてきたらどうなるんでしょうね。

ばべる

あくまで私見ですが、
艦艇、特に航海中の艦艇に対して水上ないし水中特攻を成功させるためには、1奇襲効果、2速力と運動性の優越、の他に3操艇者の錬度と冷静・的確な判断力、が必須です。
カミカゼと異なり、直接的な防御手段が皆無であった回天の命中率が極めて低かった大きな理由の一つは、センサ性能の低劣であったことの他に、確実な死を目前とした比較的長時間(カミカゼの秒単位に対して分単位)にわたってパイロットが冷静を保てなかったことではないかと考えられています。

強烈な信念や薬物によって、間断なく(広いビームがこれを可能にします)浴びせられる凄まじい音圧
の生理的影響をもしも一時的に克服できたとしても、標的を冷静に視認し続け、かつそれに対して衝突針路を保ち続けることは至難でしょう。
さらにビームの威力は標的に近接するに従って増加し(自爆艇が標的に損害を与えるには距離をゼロとしなければなりません)、音圧の影響で複雑な運動が困難となれば機関銃その他の近接防御武器の絶好の的ともなります。
ゆえに、この種の装備は自爆艇や海賊等の低テクノロジーの小型艇への対処手段としては大いに有効ではないかと考える次第です。

もちろん、小型艇側に十分な掩護と通信手段、そして優れた戦術があれば話はまったく変わってくるでしょう。例えばソマリア沖の例で言えば、もしもネルソンが海賊の指揮を執っていたとすれば、彼は二隻を巧みに連携させつつ防御側の武器と弱点を探り、恐らくLRADの砲座に対して交互に機関銃やRPGによる制圧を行いつつ、近接を試みたでしょう。

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