asahi.comより。
一方、暴動対策を指揮するサルコジ内相は10日、公共テレビの特別番組で暴徒を再び「ゴロツキ、社会のクズ」と呼び、激しく非難した。国民の7割以上が政府の強硬措置を支持する中で、本来の強気が戻ったようだ。
暴徒はゴロツキだ。その点では彼の意見は正しい。
しかし、彼は暴徒を含む移民層、貧困層をひとくくりにして批判しているようにうかがえる。これはフランスという一つの社会を「我々」と「奴ら」に分断する行為だ。
この種の行為は得てして多数派に受け入れられやすい。しかしそれは、たいてい新たな「奴ら」を次々と作り出していく。ナチスドイツしかり、赤狩りしかり、文化大革命しかり。ああ、フランス革命でもそんな場面がありましたかな。
今再び、彼らがそのような道を選ぶことはあるまいと思うのだが。
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