ブッシュ米政権が小泉純一郎首相の靖国神社参拝による日中関係の悪化に懸念を強め、アジア戦略の見直しを日本政府に強く求めていたことが明らかになった。
見出しからは、参拝を批判しているかのようにとれる。が、どうも本文は別の印象だ。アメリカとしては外交戦略の見直しを求めているが、靖国参拝中止が必須とは言いたくないように受け取られる。
また、この報道が米中会談時ではなく、領事自殺でもめている今日におこなわれているのも注意すべき点だろう。
米国は日中の仲介を買って出たものの、不首尾に終わったのではないか。そして次善の策として「ウチの顔も立ててくれ」という形で日本に譲歩を求めているのではないか。
中国への譲歩となると小泉政権支持層の大半は怒るだろうが、アメリカへの配慮となると渋々ながら同意するはず。この時期の報道は、そこへ繋げるための地ならしと見る。
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