このため、JAXAは大幅なコストダウンを目指し、現行システムの改良か、新型開発かの見直し作業を始めた。
改良案は、現在のシステムを生かし、製造方法や材質を見直すことで打ち上げ費用を半額に抑える。
新型開発案は、第1段ロケットにH2Aの固体ロケットブースターを使い、第2段ロケットにM5の第2段を使う2段式を中心に検討。H2Aと同じ部品を使う ことによって、コストを半分程度に抑えるという。しかし、打ち上げ能力が劣ることに加え、発射施設の整備など新たな投資が必要になる可能性も指摘されてい る。
どちらかと言えば後者の方が現実的ではないか。
既存ロケットだってコストを考えずに開発したわけではあるまい。抜本的な変更ができなければ対してコストは下がるまい。かと言って大きな変更をするのなら、新規設計のリスクを負うこととなる。
打ち上げ能力の低下は、H2との併用でカバーもできるだろう。
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