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YOMIURI ONLINEより。
売却先は残りのエアバス株を保有する独、仏、スペインの航空・防衛企業「EADS」と見られ、売却額は約30億ポンド(約6200億円)に達する見込みという。売却の理由は、BAEシステムズが防衛産業部門に集中するためと報じている。
JSFがすったもんだを繰り返しているので資金不足に陥ったか?航空産業においてはアメリカと強い協調関係を築いているイギリスだから、半端に二股を続けるよりはいいのかも。できたらこれを機会に、日本の航空産業はイギリスに接近を試みるべきだと思われる。
JSFより大きな次元の話の模様です。
1:エアバス社の大型機ビジネスの好調にもかかわらず、小型機の不調等からBAEの航空宇宙部門の収益は近年悪化。 2:1と関連してBAEは航空宇宙産業を切り捨て、軍事部門に資源を集中したい意向。 3:1と関連してエアバス社の株はまさしく今が売り時。
で、エアバス社株の売却益で、アメリカの軍事関連企業の買収をさらに進める策らしいです。 しかしBAEがエアバス社から手を引くことで、エアバス社従業員13,000名、下請け従業員135,000名の雇用が宙に浮くためにイギリスではこれから小さくない騒動が…
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/business/4885426.stm
>日本の航空産業はイギリスに接近を試みるべき 少なくともBAEにはもはや民間機を作り続ける意志はありません。独仏露に接近する方がよろしいでしょう。
投稿情報: ばべる | 2006-04-07 15:03
日本はたびたび計画を変えつつも、リージョナルジェットを開発・生産する方針ですよね。 ドイツやフランスはEU域内での協力を優先するでしょうし、ロシアはすぐに中国と天秤にかけるはず(で、パイの大きい中国の勝ち)。 となれば、今回の一件で航空産業におけるEU協調が後退するであろうイギリスに声をかけるのにも利があると思われますがいかがでしょう。 お書きになっておられるとおり少なからぬ数の雇用が問題化しつつあるのですから、比較的有利に交渉できるのではないかと愚考するのですが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-04-08 11:34
問題はイギリスが欧州でもっとも航空機産業の寡占が進んでいる国だということではないかと。ほとんど全ての航空機メーカーはBAEに吸収され、残っているのはブリテン・ノーマン社のみ。
しかしこの会社はまさに島嶼用コミュータ機に特化したメーカーですから、おっしゃる通り、ニッチとしての小型機事業の世界的な共同展開という含みはあるかも知れません。例えばホンダとか……
>リージョナルジェットを開発・生産する方針 コミュータ機のターボプロップからジェットの大更新が今まさに進展しつつあり、その古くて新しい市場 のパイを逃してなるものかということですね。 しかし、先行のBHCやフェアチャイルドと対等に戦うために必須の、巨大な資本と技術力と交渉力を捻り出す強力な指導と戦略はいったい何処に…
YSX計画の無惨な空中分解の記憶も新しい日本が、果たして採算を期待し難い「出遅れ」の小~中型ジェット機分野に再び乗り出すリスクを本気で冒すのか、また冒す価値があるのかどうかはかなり疑問があります。
「飛鳥」の実験データもお蔵入りのまま…
投稿情報: ばべる | 2006-04-08 14:38
>再び乗り出すリスクを本気で冒すのか、また冒す価値があるのか ううう、それは言わない約束でしょ、おとっつぁん。 この国の航空行政(だけじゃないけど)は絶望先生に語ってもらうしかないのかのう。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-04-08 18:41
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JSFより大きな次元の話の模様です。
1:エアバス社の大型機ビジネスの好調にもかかわらず、小型機の不調等からBAEの航空宇宙部門の収益は近年悪化。
2:1と関連してBAEは航空宇宙産業を切り捨て、軍事部門に資源を集中したい意向。
3:1と関連してエアバス社の株はまさしく今が売り時。
で、エアバス社株の売却益で、アメリカの軍事関連企業の買収をさらに進める策らしいです。
しかしBAEがエアバス社から手を引くことで、エアバス社従業員13,000名、下請け従業員135,000名の雇用が宙に浮くためにイギリスではこれから小さくない騒動が…
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/business/4885426.stm
>日本の航空産業はイギリスに接近を試みるべき
少なくともBAEにはもはや民間機を作り続ける意志はありません。独仏露に接近する方がよろしいでしょう。
投稿情報: ばべる | 2006-04-07 15:03
日本はたびたび計画を変えつつも、リージョナルジェットを開発・生産する方針ですよね。
ドイツやフランスはEU域内での協力を優先するでしょうし、ロシアはすぐに中国と天秤にかけるはず(で、パイの大きい中国の勝ち)。
となれば、今回の一件で航空産業におけるEU協調が後退するであろうイギリスに声をかけるのにも利があると思われますがいかがでしょう。
お書きになっておられるとおり少なからぬ数の雇用が問題化しつつあるのですから、比較的有利に交渉できるのではないかと愚考するのですが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-04-08 11:34
問題はイギリスが欧州でもっとも航空機産業の寡占が進んでいる国だということではないかと。ほとんど全ての航空機メーカーはBAEに吸収され、残っているのはブリテン・ノーマン社のみ。
しかしこの会社はまさに島嶼用コミュータ機に特化したメーカーですから、おっしゃる通り、ニッチとしての小型機事業の世界的な共同展開という含みはあるかも知れません。例えばホンダとか……
>リージョナルジェットを開発・生産する方針
コミュータ機のターボプロップからジェットの大更新が今まさに進展しつつあり、その古くて新しい市場
のパイを逃してなるものかということですね。
しかし、先行のBHCやフェアチャイルドと対等に戦うために必須の、巨大な資本と技術力と交渉力を捻り出す強力な指導と戦略はいったい何処に…
YSX計画の無惨な空中分解の記憶も新しい日本が、果たして採算を期待し難い「出遅れ」の小~中型ジェット機分野に再び乗り出すリスクを本気で冒すのか、また冒す価値があるのかどうかはかなり疑問があります。
「飛鳥」の実験データもお蔵入りのまま…
投稿情報: ばべる | 2006-04-08 14:38
>再び乗り出すリスクを本気で冒すのか、また冒す価値があるのか
ううう、それは言わない約束でしょ、おとっつぁん。
この国の航空行政(だけじゃないけど)は絶望先生に語ってもらうしかないのかのう。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-04-08 18:41