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2006-08-05

コメント

kaz1

単なる感想としてとらえてください。
なんだかというか、やはりというか君自身の偏見からくる詭弁に感じられた。(ま、これはワタシの偏見)
君の書く状況や堀越技師の話というのは、まったくミニマムに単純化すれば、コミュニケーションの不足に落ち着くことに違いはなかろう。ただそれを「技術者の」と括るのは間違いであろうが…およそコミュニケーションというものは必要とされる世界境域は全く限定されるべきものではなく、もっと普遍であるべきものだと思うよ。境域を作った瞬間に、それがもう障壁となってコミュニケーション不足の要因となってしまうと考えるよ。ただ人には各々の不可侵領域(エヴァでいうATフィールド?)が厳然とある以上(なきゃ嘘だろう)どうしても障壁ができるけれどね。ま、ここのところを深く考えると宗教やら哲学の領域になってしまうのだろうけれど。
そんなこんなで君が「いや、本質はもっと違う、高次にあるんだ」とか理由を別に求めて己の価値観を補強しようとしているだけに感じられた。…うむ、何を書きたかったのかわからなくなっているな、すみません。

ばべる

>「技術者の」と括るのは間違いであろうが
特殊な事例についての帰納的な見解を、演繹的に批判しても議論がいささか噛み合わない気がするのですが?

>こうなると、技術者のコミュニケーション能力がどうであろうと関係ない
同意します。せっかく哲学の話が出てきたので哲学的に怪しく述べると(笑)、まず組織の文化の次元については、構造主義で言うところの共同主観性の欠落が、日本軍の兵器開発計画から戦略性(目的性)と効率性を奪った大きな原因ではないかと考えます。
つまり、1:お互いの(技術的)言語文化への理解への無関心さと、2:そもそも共同(マルクス主義では協働)の作業場()がどこにも設けられていないこと、ですね。
次に組織の構造については、目的を定めて全体を調製するマネジメント部局が存在していなかったことが大きな欠点だったように思えます。もちろんこれは本来は軍が当たるべき仕事なのですが、共同主観性を捨てている時点で、調製力を失っています(ある特定のエンジンに固執するという態度それ自体が、果たして戦略性を無視したものであったかどうかをはっきりさせるにはきちんとした研究が必要なので、ここでは言えません)。

組織が構造主義的な「健全」をちゃんと維持しているのならば、それを実際に動かしている動機がどんなものであるかはほとんど関係ないようです。アメリカやドイツ、ソ連の例を見れば明らかでしょう(隣の芝生は緑に見えるものですが)。

ばべる

陸軍の場合

三式戦のエンジンをすげ替えることをなかなか思いつかなかったことを責めるのはどうかと思うのですが、二式単戦という優れた機体の開発に早々に成功していながら、活かす術を持たずに放置していたのは…

Hi-Low-Mix

どうもまとまりにかけ、何が言いたいのかわからなり駄文を書いてしまったようですね。コミュニケーションに関する文でコレとは我ながら笑えますな。

基本的には「技術者のコミュニケーション能力不足に問題を帰結させてしまうケースは以前から見られ、そこからなんら改善していないのは組織的(社会的・民族的?)問題があるからではないか?」ってことです。

>己の価値観を補強
それはおっしゃるとおりかもしれません。
コミュニケーション能力に欠ける者の強弁という側面はたしかにあります。
ただ、そこで終わらぬためにも、やはり何らかの形で書き記すか口にするべきだと考えています。
今後もご教授いただければ幸いです。

Hi-Low-Mix

>境域を作った瞬間に、それがもう障壁となってコミュニケーション不足の要因となってしまう

「境域」を特定しないとなると、ルネサンス期の万能人みたいなのが理想となるのでしょうか。おっしゃることはそのとおりですが、なにごとも多様化・高度化した現代では困難ではないかと愚考します。

Hi-Low-Mix

>共同主観性の欠落が、日本軍の兵器開発計画から戦略性(目的性)と効率性を奪った

海軍から飛び出した中島が、その後海軍機にほとんど関わらなかった(関われなかった)のは、その意味でも不幸だったかもしれないですね。そこで些細なわだかまりを乗り越えていれば、わずかながらも共同主観性が得られたかもしれない。

>早々に成功していながら、活かす術を持たずに放置

ものが局地戦闘機ですからね。戦場の大半が遠方であったあの時期にそれを活かすには海軍を含めた協同が必要だったのでしょう。
とすると、遅れたり二の足を踏んでしまうのもわかるような気もします。もちろん、そこで終わっちゃダメなんですけどw

kaz1

いや、境域を無くしましょうではなくて、ソレはどうしようもなく存在するものだということを認めたうえで、やはり能力の問題なんだよねと知ることだな、ということ。でなければ、君はキリストのいうアーマゲドンを見たいのか?とかエヴァなるアニメという物語の中の補完計画が見たいのか?というレヴェルになると思うよ。境域がなるべく障壁にならないように能力を鑑みて適材適所が実現できたら良いということだけだと思います。ワタシは。
中島飛行機が云々という話は、どこの国でも起こっている一時例に過ぎないと思います。ドイツでのハインケルみたいに…現在の会社、学校などの組織内でも本当によく見る事例でしょう。ただそれを致命傷にしてしまうかどうかはその組織の責任者の能力につきるね、ということ。

Hi-Low-Mix

>ドイツでのハインケルみたいに
おっしゃるとおりです。
ただ火葬戦記よろしく妄想すれば「もし中島が海軍機開発にたずさわっていれば『元海軍士官』として海軍とメーカの間の障壁に穴をあけられたかも」ってとこです。
クルト・タンクは自ら飛行機を操ってましたが、彼は軍の出身でしたっけ?
ハインケルはどうだろう?

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