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ミリタリーマニアの生きる道より。予想図はこちらの2ページ目を参照。国産レーダシステムを搭載するのが新機軸の模様で、あとはずいぶんオーソドックス。ただ、1番煙突の後方に妙な空間があるように見える。ステルス性に配慮したと思しきシールド(可動式?)が左右にあるものの天井はなし。まるでsdkfz251の兵員室みたいだ。ここにまた、旋回式の短魚雷発射管を設けるのだろうか? それとも、島嶼防衛戦に配慮して小規模な揚陸部隊でも搭載できるようにするのか?
>1番煙突の後方
ものすごくオーソドックスに考えれば、ここには補給ポストが設置してあって、洋上補給に使うのではないかと。ハイラインで運んできた物資を艦内に搬入する際に、一時的に積み上げるためのスペースが要りますし。
投稿情報: 井上@Kojii.net | 2006-09-02 15:06
洋上補給そのものは普通、比較的安全な水域でおこないますよね。 戦機を自ら選べる国なら、補給物資を艦内にしまい込むまで安全な水域に留まればすみそうな気がします。なんせあれだけの大きさのシールド、省けるものなら省きたいはずです。 にもかかわらず、海自はシールドによってステルス性を維持する必要を感じている。 ふむ、より前線に近い水域で洋上補給を実施し、運用効率を高めたいということでしょうか。 なるほど、数に勝る敵と対峙することも考慮に入れねばならぬ海自ゆえの選択とも考えられますね。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-09-02 17:33
19ddの運用概念図には、発表されたデザインとは違う(大きなエンクローズドマストを積んだ)ものがありますね。PDFファイルでズームするとよく見えます。 このあたりからも、19DDが予算承認されるまで、デザインが本決まりだとは言い切れませんね。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-06 04:29
>本決まりだとは そうですね。 ボツ案とかも、いろいろ思案している過程を感じられて面白いものです。 個人的には、19DDについてはもっとアバンギャルドにふって欲しいのですが。 まー、妙に保守的ってのも日本らしくはありますけどねー。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-06 20:28
発表されたデザインだと、レーダーの視界(?)が低すぎるような気もします。実際、世界の同世代の防空艦は何かしらのレーダーマストを装備してますし、イージスはパッシヴ式の構造から、大きなレーダーマストを作れません(フリチョフ・ナンセン級はレーダーマストですけど、これに搭載されているのはかなり簡素化されたSPY-1Fですし、それでもあんなに不恰好なマストになってます)。 だから、19ddが今後大きなエンクローズドマストを装備する可能性はあると思うんです。
投稿情報: 防空艦ファン~フォルバン級~ | 2006-12-06 22:35
予算化されてからが問題です。前の14DDG(今のあたご級)も予算要求時と建造後のデザインが少し違っていました。 そのあたりから考えると、19ddがエンクローズドマストを装備する可能性は低くないです。 ただ、今後の見通しはと言えば暗いでしょう(個人的には先駆的なエンクローズドマストが見たいですが…) 『世界の艦船』や『軍事研究』の最新号には、19DDにスタンダードミサイルの運用能力を付与するだろうと記述されてますが、運用概念図を見た時、DD×3とDDG×1の小規模艦隊(しかもどの艦艇も個艦防空能力をある程度持っている)にスタンダードを持たせた19ddを充てるかどうかは微妙です。 射程が最大50kmのESSMと見通し線30kmと言う絶対的な制約を考えた場合、スタンダードを搭載するDDGを守る為にスタンダードを搭載した19DDが必要とは限らない訳です。 さらに19ddはASWにも対応しなければなりません。見通し線以遠の目標を攻撃する為の中継レーダーを持つ艦載ヘリは、対潜任務に当てられるでしょう。そうなるとスタンダードを持っても、見通し線以遠で低空飛行してくる戦闘機や対艦ミサイルは探知不能となる訳で、一セル一発しか入らないスタンダードより、一セル4発が可能なESSMを搭載した方が良いのかも知れませんね。 現段階のデザインから推測されるセル数は、32セルです。半分をアスロック16発にしても、残りの16セルには、ESSMが合計64発入ります。 逆にスタンダードを持たせてエリアディフェンスを担わせようとすれば、十数発のスタンダードだけとなって防空能力が落ちるような気もします。 以上をまとめますと、19ddがこのデザインにまとまった理由として、 ①MD対応のイージスを守るローカルディフェンスの重視 ②エリアディフェンス能力を持たせようとすれば、逆にミサイル数を減らす結果となり、有力なものとはなり得ない。 ③見通し線以遠の低空目標を探知する艦載ヘリはASWに専任するので、スタンダードもあまり有効にはならない。 ④上記の理由で、レーダーマストも高くする必要がない。 ⑤そもそも19ddはDD(汎用護衛艦)であって、DDG(ミサイル搭載型護衛艦)ではない。 などが挙げられるでしょう。 ただ、これまでのDDよりも飛躍的に防空能力が高まっているのは間違いありません。 特に傾注して欲しいのが、フェーズドアレイ以外のレーダーが見当たらない点です。 イージスのようなイルミネーターもなく、ザクセン級やフォルバン級のような三次元レーダーもない。 同世代の防空艦は、イルミネーターと捜索レーダーをそれぞれ別に搭載してます。中華イージスも同様です。 それに対して19ddは、全てをフェーズドアレイに担わせており、これがFCS-3改の凄さなのか、或いは限定的な防空能力だからか、分かりませんが、少なくとも独自の艦載防空システムを開発する技術があると言うのは確かなようです。 アメリカのイージスは巨額の開発費を投じ、独蘭のAPARも開発が難航、英仏伊のPAAMSは従来の回転式レーダーで搭載ミサイルの性能に頼っています。 日本が独力で開発できたと言うなら、それはすばらしいですし、共同開発のお呼びも他国からかかってくるでしょう。それは外交カードの一つとして使えそうです。 最後に結論ですが、19ddにエンクローズドマストが採用されない理由は、ESSMのみを装備するから。でしょうね…。
投稿情報: 防空艦ファン~ザクセン級~ | 2006-12-06 23:44
なるほど。 スタンダードも搭載可能として、柔軟な艦隊編成・運用を実現するつもりかな、とも考えましたが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-07 20:52
いずれにしろ来年予算化されるものですから、現段階で決定付けられる事柄は少ないと思います。 スタンダードの運用能力も付与されないとも言い切れないですし、能力を付与しておいても確かに損はないです。 前の16DDHみたいに周辺国への配慮と言う可能性も無きにしも非ず。 wikipediaには19ddにイージスシステムが搭載される可能性を示唆する記述がありますが、大幅な設計改変が必要なので、恐らくないでしょう。 逆にネームバリューのあるイージスを搭載したら、それこそ周辺諸国の皆さんが怒りだすかも? お隣さんはやっと三隻作れそうなのに、19ddをイージスにしたら合計10隻になりますからねぇ。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-08 01:51
朝雲新聞社(自衛隊の専門メディア)の12月14日付けの記事では、19ddに搭載されるミサイルは発展型シースパロー(ESSM)だと書かれています。 朝雲ニュースは『軍事研究』に投函する軍事記者も参考にするくらいですから、蓋然性は高いでしょうね。 搭載する対空レーダーシステムは、FCS-3改だそうです。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-19 13:42
えーと、始めまして。
>なんせあれだけの大きさのシールド、省けるものなら省きたいはずです。
推測でモノを言うようでアレなのですが、このシールド、取り外し可なのではないでしょうか、さもなくば巻き込み可能ではないかと。 作業時には畳んでおいて、必要な時のみ展開するやり方ではないかな、と推測しますが。
>にもかかわらず、海自はシールドによってステルス性を維持する必要を感じている。 >ふむ、より前線に近い水域で洋上補給を実施し、運用効率を高めたいということでしょうか。
いや、多分、それは考え過ぎなのではないかなと、単純に開口部かそれに近い物をエンクローズドし、ステルス性を高める、程度のものなのではないでしょうか。 煙突や機関の関係上、どうしてもこの辺りにスペースが空くのは避けられない訳で、ある程度必要な洋上給油時の補給ポストの装備位置にはもってこいでしょうし、それをエンクローズドの構造物で覆うには排水量の増加を招きかねない訳で、それをある種の仮設物で覆うと言うだけのお話なのではないかと、本来ならば外に剥き出しに置いてもいいボートレセスすらカバーしていますし。
投稿情報: ooi | 2006-12-24 12:36
>考え過ぎ おっしゃるとおりだろうとは思います。それがゆえに「妄想」と言っているわけでw。 ただ、どうも腑に落ちないのです。 アメリカにせよフランスにせよ、ステルス性に配慮した艦を建造していますが、あれほどの大型仮設構造を設けた事例はなかったと思います。 また、海象の激しい太平洋・日本海で運用することを想定した場合、あれほどの大きさの仮設構造は十分な強度を得られるのかも疑問です。フランスのラファイエット級は巻き込み式のカバーを上部構造物側面に備えていますが、こちらは天井があります。波浪にも比較的耐えやすいでしょう。 また、オープントップでシールドを仮設しても、レーダーに対してリフレクターとなってしまわないかとも思われます。かなり高い角度からでなければ反射しないから大丈夫なのかなあ…。 そんな訳で、どうもひっかかっているのです、はい。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-24 13:44
いや、難しく考えすぎなのではないでしょうか、単純に補給用ポストを設けた場合、どうしても艦側ギリギリに持ってくることが出来ないのはお解りかと思います、どうしてもちょっとばかり内側に持ってこざるを得ないでしょう。 で、その位置からハイラインを張る場合、どうしても上部構造物で覆ってしまうと都合が悪いことも想像が付くかと思います、艦の動揺やより高い位置から張られるハイラインに邪魔にならないようにそこの辺りは空ける必要があるからです。
しかし、その辺りをカバーした方がRCS低減の面で有利ではある訳で、そこの辺りの折衷案がオープントップ式なのではないかなと、しないよりマシだから覆っていると考えるとそれなりに納得が出来るのではないかと。
無論、あのポンチ絵は試案ですから、今後この場所がエンクローズドされる可能性もまだあるのですけどね。
投稿情報: ooi | 2006-12-24 17:39
この記事へのコメントは終了しました。
>1番煙突の後方
ものすごくオーソドックスに考えれば、ここには補給ポストが設置してあって、洋上補給に使うのではないかと。ハイラインで運んできた物資を艦内に搬入する際に、一時的に積み上げるためのスペースが要りますし。
投稿情報: 井上@Kojii.net | 2006-09-02 15:06
洋上補給そのものは普通、比較的安全な水域でおこないますよね。
戦機を自ら選べる国なら、補給物資を艦内にしまい込むまで安全な水域に留まればすみそうな気がします。なんせあれだけの大きさのシールド、省けるものなら省きたいはずです。
にもかかわらず、海自はシールドによってステルス性を維持する必要を感じている。
ふむ、より前線に近い水域で洋上補給を実施し、運用効率を高めたいということでしょうか。
なるほど、数に勝る敵と対峙することも考慮に入れねばならぬ海自ゆえの選択とも考えられますね。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-09-02 17:33
19ddの運用概念図には、発表されたデザインとは違う(大きなエンクローズドマストを積んだ)ものがありますね。PDFファイルでズームするとよく見えます。
このあたりからも、19DDが予算承認されるまで、デザインが本決まりだとは言い切れませんね。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-06 04:29
>本決まりだとは
そうですね。
ボツ案とかも、いろいろ思案している過程を感じられて面白いものです。
個人的には、19DDについてはもっとアバンギャルドにふって欲しいのですが。
まー、妙に保守的ってのも日本らしくはありますけどねー。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-06 20:28
発表されたデザインだと、レーダーの視界(?)が低すぎるような気もします。実際、世界の同世代の防空艦は何かしらのレーダーマストを装備してますし、イージスはパッシヴ式の構造から、大きなレーダーマストを作れません(フリチョフ・ナンセン級はレーダーマストですけど、これに搭載されているのはかなり簡素化されたSPY-1Fですし、それでもあんなに不恰好なマストになってます)。
だから、19ddが今後大きなエンクローズドマストを装備する可能性はあると思うんです。
投稿情報: 防空艦ファン~フォルバン級~ | 2006-12-06 22:35
予算化されてからが問題です。前の14DDG(今のあたご級)も予算要求時と建造後のデザインが少し違っていました。
そのあたりから考えると、19ddがエンクローズドマストを装備する可能性は低くないです。
ただ、今後の見通しはと言えば暗いでしょう(個人的には先駆的なエンクローズドマストが見たいですが…)
『世界の艦船』や『軍事研究』の最新号には、19DDにスタンダードミサイルの運用能力を付与するだろうと記述されてますが、運用概念図を見た時、DD×3とDDG×1の小規模艦隊(しかもどの艦艇も個艦防空能力をある程度持っている)にスタンダードを持たせた19ddを充てるかどうかは微妙です。
射程が最大50kmのESSMと見通し線30kmと言う絶対的な制約を考えた場合、スタンダードを搭載するDDGを守る為にスタンダードを搭載した19DDが必要とは限らない訳です。
さらに19ddはASWにも対応しなければなりません。見通し線以遠の目標を攻撃する為の中継レーダーを持つ艦載ヘリは、対潜任務に当てられるでしょう。そうなるとスタンダードを持っても、見通し線以遠で低空飛行してくる戦闘機や対艦ミサイルは探知不能となる訳で、一セル一発しか入らないスタンダードより、一セル4発が可能なESSMを搭載した方が良いのかも知れませんね。
現段階のデザインから推測されるセル数は、32セルです。半分をアスロック16発にしても、残りの16セルには、ESSMが合計64発入ります。
逆にスタンダードを持たせてエリアディフェンスを担わせようとすれば、十数発のスタンダードだけとなって防空能力が落ちるような気もします。
以上をまとめますと、19ddがこのデザインにまとまった理由として、
①MD対応のイージスを守るローカルディフェンスの重視
②エリアディフェンス能力を持たせようとすれば、逆にミサイル数を減らす結果となり、有力なものとはなり得ない。
③見通し線以遠の低空目標を探知する艦載ヘリはASWに専任するので、スタンダードもあまり有効にはならない。
④上記の理由で、レーダーマストも高くする必要がない。
⑤そもそも19ddはDD(汎用護衛艦)であって、DDG(ミサイル搭載型護衛艦)ではない。
などが挙げられるでしょう。
ただ、これまでのDDよりも飛躍的に防空能力が高まっているのは間違いありません。
特に傾注して欲しいのが、フェーズドアレイ以外のレーダーが見当たらない点です。
イージスのようなイルミネーターもなく、ザクセン級やフォルバン級のような三次元レーダーもない。
同世代の防空艦は、イルミネーターと捜索レーダーをそれぞれ別に搭載してます。中華イージスも同様です。
それに対して19ddは、全てをフェーズドアレイに担わせており、これがFCS-3改の凄さなのか、或いは限定的な防空能力だからか、分かりませんが、少なくとも独自の艦載防空システムを開発する技術があると言うのは確かなようです。
アメリカのイージスは巨額の開発費を投じ、独蘭のAPARも開発が難航、英仏伊のPAAMSは従来の回転式レーダーで搭載ミサイルの性能に頼っています。
日本が独力で開発できたと言うなら、それはすばらしいですし、共同開発のお呼びも他国からかかってくるでしょう。それは外交カードの一つとして使えそうです。
最後に結論ですが、19ddにエンクローズドマストが採用されない理由は、ESSMのみを装備するから。でしょうね…。
投稿情報: 防空艦ファン~ザクセン級~ | 2006-12-06 23:44
なるほど。
スタンダードも搭載可能として、柔軟な艦隊編成・運用を実現するつもりかな、とも考えましたが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-07 20:52
いずれにしろ来年予算化されるものですから、現段階で決定付けられる事柄は少ないと思います。
スタンダードの運用能力も付与されないとも言い切れないですし、能力を付与しておいても確かに損はないです。
前の16DDHみたいに周辺国への配慮と言う可能性も無きにしも非ず。
wikipediaには19ddにイージスシステムが搭載される可能性を示唆する記述がありますが、大幅な設計改変が必要なので、恐らくないでしょう。
逆にネームバリューのあるイージスを搭載したら、それこそ周辺諸国の皆さんが怒りだすかも?
お隣さんはやっと三隻作れそうなのに、19ddをイージスにしたら合計10隻になりますからねぇ。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-08 01:51
朝雲新聞社(自衛隊の専門メディア)の12月14日付けの記事では、19ddに搭載されるミサイルは発展型シースパロー(ESSM)だと書かれています。
朝雲ニュースは『軍事研究』に投函する軍事記者も参考にするくらいですから、蓋然性は高いでしょうね。
搭載する対空レーダーシステムは、FCS-3改だそうです。
投稿情報: 防空艦ファン | 2006-12-19 13:42
えーと、始めまして。
>なんせあれだけの大きさのシールド、省けるものなら省きたいはずです。
推測でモノを言うようでアレなのですが、このシールド、取り外し可なのではないでしょうか、さもなくば巻き込み可能ではないかと。
作業時には畳んでおいて、必要な時のみ展開するやり方ではないかな、と推測しますが。
>にもかかわらず、海自はシールドによってステルス性を維持する必要を感じている。
>ふむ、より前線に近い水域で洋上補給を実施し、運用効率を高めたいということでしょうか。
いや、多分、それは考え過ぎなのではないかなと、単純に開口部かそれに近い物をエンクローズドし、ステルス性を高める、程度のものなのではないでしょうか。
煙突や機関の関係上、どうしてもこの辺りにスペースが空くのは避けられない訳で、ある程度必要な洋上給油時の補給ポストの装備位置にはもってこいでしょうし、それをエンクローズドの構造物で覆うには排水量の増加を招きかねない訳で、それをある種の仮設物で覆うと言うだけのお話なのではないかと、本来ならば外に剥き出しに置いてもいいボートレセスすらカバーしていますし。
投稿情報: ooi | 2006-12-24 12:36
>考え過ぎ
おっしゃるとおりだろうとは思います。それがゆえに「妄想」と言っているわけでw。
ただ、どうも腑に落ちないのです。
アメリカにせよフランスにせよ、ステルス性に配慮した艦を建造していますが、あれほどの大型仮設構造を設けた事例はなかったと思います。
また、海象の激しい太平洋・日本海で運用することを想定した場合、あれほどの大きさの仮設構造は十分な強度を得られるのかも疑問です。フランスのラファイエット級は巻き込み式のカバーを上部構造物側面に備えていますが、こちらは天井があります。波浪にも比較的耐えやすいでしょう。
また、オープントップでシールドを仮設しても、レーダーに対してリフレクターとなってしまわないかとも思われます。かなり高い角度からでなければ反射しないから大丈夫なのかなあ…。
そんな訳で、どうもひっかかっているのです、はい。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-12-24 13:44
いや、難しく考えすぎなのではないでしょうか、単純に補給用ポストを設けた場合、どうしても艦側ギリギリに持ってくることが出来ないのはお解りかと思います、どうしてもちょっとばかり内側に持ってこざるを得ないでしょう。
で、その位置からハイラインを張る場合、どうしても上部構造物で覆ってしまうと都合が悪いことも想像が付くかと思います、艦の動揺やより高い位置から張られるハイラインに邪魔にならないようにそこの辺りは空ける必要があるからです。
しかし、その辺りをカバーした方がRCS低減の面で有利ではある訳で、そこの辺りの折衷案がオープントップ式なのではないかなと、しないよりマシだから覆っていると考えるとそれなりに納得が出来るのではないかと。
無論、あのポンチ絵は試案ですから、今後この場所がエンクローズドされる可能性もまだあるのですけどね。
投稿情報: ooi | 2006-12-24 17:39