DVD「リーンの翼」5を見る

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今回もカントク一流の「徹底的に『映像の型』に則り、見る者に『理解させる』のではなく『感じさせる』」技法が炸裂。悪く言い換えれば、理解しにくい展開。
しかもサコミズ王が完全に主人公エイサップを喰っている。
父がおなかの子（エイサップ自身）を産むよう母（不倫相手）に懇願する様を幻視するシーンなど、物語の中で本来極めて重要なピースとなるはず。
しかしそれを、B-29による東京大空襲、広島への原爆投下、沖縄戦の情景（いずれも幻視）が圧倒する。それはそれで面白いのだが、いかにもアンバランスだ。「ブレンパワード」のようなテレビシリーズであれば数ある情景の一部として良いアクセントになろうが、全6話の中でそれをやるのはいかがなものか。
…でも、イカシてるんだけどな。