ロッキード・マーチン(生産時はジェネラルダイナミックス)F-111は戦闘機として初めてターボファン・エンジンを搭載した機体。可変翼を有し、戦闘機としては珍しく並列複座のコクピットを備える(もっとも、『戦闘機』と呼ぶのはいささかはばかられるのだが)。
当時のマクナマラ国防長官の肝いりで、空軍の戦闘攻撃機計画と海軍の艦隊防空戦闘機計画が統合された末に誕生した。だが駄目なプロジェクトによくあるパターンで、ばらばらの要求すべてに対応しようとした結果肥大し、海軍は「重すぎて空母に積めない」とこれをキャンセル。空軍型もエアインテイク周りでトラブルに苦しめられたが、どうにかこれを解決して採用された。
その十二分なマージンを活かし、後に戦略爆撃機FB-111や電子戦機EF-111にも進化している。
長大な航続距離と低空侵攻能力を併せ持つF-111は1986年にはリビア爆撃で名をあげ、湾岸戦争ではレーザー誘導地中貫通爆弾GBU-28でイラク地下司令部を叩いた。
冷戦終結もあって米軍からはすべて退役しているが、今日もオーストラリア軍で運用中である。
マクナマラ長官が空海のプロジェクトを強引に統合したことで、F-111は常とは異なる苦難の道を歩んだ。だがそれゆえに、他の機体では為し得ぬ技を身につけた。それはあくまで結果論でしかないが、その結果をどうにか導いた米空軍のねばり強さには頭が下がる。
こっちは旅行中の食べ過ぎで体重が肥大。でもまあ、良質なタンパク質を摂取したんだからこれを筋肉に変えればいいわけだ。ということで腹筋プログラム。まー、米空軍並みにねばり強くやるしかないわな。
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