DD-112<まきなみ>は、<あやなみ>型護衛艦(警備艦)の7番艦にして最終艦(うわあ、いかにもネタがなくなってきた感じ…)。
海上自衛隊が最初に建造したDD<はるかぜ>型は旧海軍の<白露>型とアメリカの<ギアリング>級を参考とした。これに対し<あやなみ>型は、長船首楼型の段差部分を傾斜甲板で結ぶという独創的な設計を採用した。この傾斜甲板は「オランダ坂」と俗称される。海上自衛隊はいたくこのアイディアを気に入ったようで、今日のイージス艦<こんごう>型や<あたご>型にもその名残が見受けられる。
海上自衛隊は<あやなみ>型に将来Mk108対潜ロケット発射機を搭載したいと考えながら、当初は対潜前投兵器でしのぐこととした。その際、海上自衛隊はイギリスのスキッド導入を希望したが容れられず、ヘッジホッグで忍んだ。後に海上自衛隊は、対潜戦能力では世界でも一級と評されることになる。が、<まきなみ>が生まれたころはまだ世界の水準を追いかけるのが精一杯だった。
幸いにして、<まきなみ>ら<あやなみ>型は実戦に参加することなく、すべて退役した。だが、彼女らが存在した意義は大きい。
<あやなみ>型ではさまざまな機関が試され、後の標準化に向けての教訓を多くもたらした。また、1960年代の中堅戦力として用いられ、多くの将兵が実績と修練を積み重ねた。彼女らというステップがあればこそ、今日の海上自衛隊があると言えよう。
そんな訳で、今日は最終艦に敬意を表して(ウソです)最終プログラム。実は最終プログラムはまだ2度目。だって複雑なリズムの動きが多く、妙な踊りみたいになってしまうんだもん。
でも、一つずつ修練を積んでいくしかないんだよね。
コメント