海上自衛隊護衛艦DD-116<みねぐも>は3隻よりなる<みねぐも>型の1番艦。対潜護衛艦<やまぐも>型に次いで建造された。
<やまぐも>型が主兵装としてアスロックSUM(対潜魚雷をロケットで投射するシステム)を搭載したのに対し、<みねぐも>型はダッシュ無人対潜ヘリを搭載した。広い後甲板を設け、かつダッシュの格納庫を備えるべく上部構造物は<やまぐも>型から大きく改められているが、基本的には準同型と言える。
だが、わざわざそこまでして搭載したダッシュだったのに、アメリカは生産を中止してしまった。アメリカ海軍では運用に難があったため諦めたとのことだが、海上自衛隊では特に問題を感じていなかったとも言われている。
なんにせよ、生産もされず同盟国での運用も終了した兵器をいつまでも使い続けることは出来ない。結局<みねぐも>型は3隻で建造を中止され、その後<やまぐも>型が3隻建造された。また、<みねぐも>型自体もダッシュ関連装備を撤去し、アスロックを搭載した。
無駄な試みだった、と批判することもできるだろう。だが、私は必ずしもそう思わない。たしかに試みは無駄に終わったが、素早く路線変更に対応できた点をむしろ評価すべきだ。
考えても見て欲しい。無駄に終わった、明らかに失敗した事柄にも関わらず批判を許さず、さらなる無駄、さらなる失敗を招き寄せる事例のいかに多いことか。
そんな訳で、無駄な試みに終わらぬようフォームを検討しながら応用プログラム(ビリーバンド付き)を実施。いろいろ無駄は繰り返しているけど、最終的に良い結果へたどり着けると良いのだが。
DASHに運用上の困難があったというのはご指摘の通り建前に過ぎなかったようで、実際にはDASHの喪失原因のほとんどは誘導装置の単純な機械的故障によるものです。
それを何ら改善せずに運用停止としたのは(恐らく各種の改良を施されているだろうDASHは現在でも問題なく各種ドローン任務に従事しています)、ヴェトナム戦争の戦費が膨張して、対潜戦に割く予算がなくなってしまったからだとも言われています。
アローの件でカナダ空軍がアメリカの事情のとばっちりを受けたのと似ていますね。
投稿情報: ばべる | 2007-06-10 15:55
そこから、自衛隊が無人兵器の独自運用・開発に注力したら…(妄想戦記モード)
まー、コンピュータ技術が一定レベルまで達しないかぎり、単に史実より無駄遣いしただけで終わりそうですな。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2007-06-10 17:39
えー、それに先立ってまず
予備戦力の増強
三軍の連合作戦能力の強化
航空機用バンカーの増設
を宜しくお願いします。
投稿情報: ばべる | 2007-06-10 20:13