127mmというとえらく半端な数字に思えるが、5インチととらえれば割り切れる。
第二次大戦時の各国の駆逐艦の砲や、米軍の高角砲がこの口径だ。
ミサイルの発達にともなって艦砲の役割が変化し、かつてのように20サンチ、15サンチの巨砲は意義を縮小していった。
駆逐艦やフリゲートの砲は防空能力が重視され、76mm砲がなかば標準化した。ただアメリカのみが対地攻撃を重視し、駆逐艦に127mm砲を搭載させた。正規空母を多数そろえ、艦隊防空において他国とは比較にならぬ優位を維持できたからこその選択だったろう。
21世紀に入ったあたりから、防空ミサイルの進歩と歩調をあわせるかのように対地攻撃能力を重視する艦砲が注目されるようになってきた。これには、誘導砲弾の一般化も影響していることだろう。
アメリカは次期駆逐艦<ズムウォルト>に155mm砲(6.1インチ)を搭載するらしい。また、ドイツでは自走砲の155mm砲の艦載をテストしたりしている。かつての軽巡の主砲に匹敵する口径だ。
127mm砲が姿を消す時も、いずれ来るのかもしれない。
こっちの下腹部脂肪はなかなか姿を消さないなー、などと思いつつ応用プログラム。先週はちょっと休みがちだったが地道に続けなきゃな。
近年の流れでは、大口径大火力が再評価されつつありますね。例えば、イラクやアフガンの前線でもっとも評価されている兵器はM14小銃、M240機関銃、M2重機関銃。
小火器であるか艦砲であるかを問わず、大口径とハイテク弾の組み合わせの可能性が追及されてゆくのはまだこれからのことだと思われます。
投稿情報: ばべる | 2007-07-02 07:54
DARPAがついにこれ(下URL)の本格的な開発を始めたようですし、もし実用化のメドがつけば、大口径火器の復権にますます拍車がかかる予感がします。
http://japanese.engadget.com/2007/07/02/darpa-laser-guided-bullets/
投稿情報: ばべる | 2007-07-04 07:26