Hs129はドイツの双発攻撃機。スペイン市民戦争の戦訓から、小型で重装甲、機関砲で敵地上部隊を攻撃する機体として開発された。
戦車は一般に前面装甲は厚いが、上面は薄い。敵地上部隊と近接して格闘するのが戦車の最大の役割である以上、上面装甲の優先順位は低くならざるを得ないのだ。Hs129はそこをつき、東部戦線でソ連戦車を相手に活躍した。
当初は7.92mm機銃×2と20mm機関砲×2を武装としたが、後に30mm機関砲×1を追加したり、7.92mm機銃を6門にまで増やしたりもしている。T-34やKV-1など、当時としてはかなり重装甲の戦車の出現が、武装強化の要望を生んだのだろう。ついには75mmという主力戦車なみの砲を積んだタイプまで開発されたが、なんとも無茶な話だ。
なにせHs129は700馬力エンジン双発の、コンパクトな攻撃機として生み出された。その小型化へのこだわりは偏執的ですらあり、メーター類の一部はコクピットに入りきらず、エンジンナセルなどに貼り付けていたほどだった。米軍はB-25<ミッチェル>に75mm低圧砲を搭載しているが、そのエンジンは1700馬力×2だ。いくらなんでもアンバランスにすぎるだろう。もっとも、そこが魅力的なのだが。
いっぽうこっちはアンバランスな身体をコンパクトにするべく最終プログラム(ビリーバンド使用)。Hs129のように引き締まった腹筋を目指すぜ!…かなり遠いけど。
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