Sd Kfz 132はドイツの対戦車自走砲。マーダー2D型と呼ばれるケースもあるが、正式にはPz Sf1(装甲自走砲架1型)と呼ぶらしい。
2号戦車D型やE型、または2号火炎放射戦車に7.62cm砲を搭載したモデルだ。載せ方はいささか乱暴で、ベースとなる車体はほぼそのまま使用されている。車体の上には装甲板で納屋のような装甲室が設けられ、その上に7.62cm砲とその防盾が置かれている。当然車高は高く、運用には注意が必要だったろう。
さて搭載された7.62cm砲だが、これはもともとドイツの砲ではない。ドイツ軍がソ連に侵攻した際、大量に鹵獲されたM1936野砲である。51.1口径という長砲身で、速射性に優れたその砲をドイツはいたく気に入り、これを対戦車砲へと改造した。7.62cm Pak36(r)と名付けられたそれは、当時の対戦車砲としては最強クラスだった。
T-34やKV-1といった強力なソ連戦車と対峙したドイツ軍にとって、そのPak36(r)を搭載したSd Kfz132は心強い存在だったろう。いかにも間に合わせではあったが、それこそが前線の兵士にとっては必要だったのだ。
今日は奥さんといっしょに腹筋プログラム。本当は休日こそ応用プログラムあたりをきっちりやりたいところだが、間に合わせ的に短めの腹筋プログラムをやったっていいだろう? 敗退することなく、抵抗し続けることが大事なんだから。
制式名称の通り、対戦車砲をそのままシャーシに載せている車輌であるにもかかわらず、マーダー・シリーズの大部分(少なくとも初期生産分は全て)は歩兵でも砲兵でもなく装甲兵が分捕ってしまい、戦車の代わりに駆逐戦車隊に配備されているのは面白いところです。
>運用には注意が必要だったろう
攻撃にはまず使えませんし、防御の場合でも一発撃ったら素早く陣地変換をしないと(特に西部戦線では)命取りに。
投稿情報: ばべる | 2007-07-09 08:27
>命取り
とはいえ、歩兵の肉薄攻撃やら、みんなで一斉に襲いかかって生き残りがしとめる、なんて無茶に比べればまだ理性的ではありますよね。
半端にこったものを作りはじめると、えてして間に合いませんし。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2007-07-14 11:45