CA-134<デ・モイン>はアメリカの重巡洋艦。1942年のソロモン方面をめぐる夜戦からの戦訓をもとに、高い射撃速度と目標追随速度、そして一発あたりの威力のすべてを兼ね備える艦として建造された。
主砲口径は203mm(8インチ)と、一般的な重巡のそれだ。だがその発射速度は毎分10発。既存の重巡のおよそ倍である。半自動の装填システムを組み込んだ砲塔は大型で、ためにその基準排水量は17000トン、満載排水量は実に21000トンに達する。重巡としてはすこぶる大きい<アドミラル・ヒッパー>級(ドイツ)のそれが基準14000トン、満載19000トンだったことを考えれば、彼女が「最強の重巡」と称されたこともうなづけよう。
だが彼女が完成したときすでに第二次大戦は終結しており、アメリカに水上戦闘を挑む者は地球上から消え去っていた。同じアメリカ重巡でも<ボルティモア>級や<オレゴン・シティ>級の一部はミサイル防空艦へと改装されたが、<デ・モイン>にそのような機会は与えられなかった。その極めて高い砲戦力が、アメリカ海軍をしてためらわせたのだろう。
結局<デ・モイン>は1959年に予備役へと編入された。1991年には除籍されたが、今日もフィラデルフィアにて保存されているという。
わしのほうはなまった身体を鍛え直すべく今日も基本プログラム(ビリーバンド付き)。コンバットキックのスピードが<デ・モイン>よろしく、かつての倍になったらカッコイイよにゃー。だがその前に、排水量だけ増加してたりして。
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