DDH-143<しらね>は海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦。<はるな>と<ひえい>に次ぐ3隻目のDDHとして建造された。
<はるな>型の2隻はマック方式の煙突を1本としていたが、<しらね>および同型の<くらま>は2本煙突で、上部構造物全体がやや長い。また、新造時からシー・スパロー短SAMを装備している(<はるな>型ではFRAM改造時に搭載)。
<しらね>型と<はるな>型は大型対潜ヘリ3機を搭載・運用できる水上艦で、世界的にもユニークな位置づけにある。当時の海上自衛隊は対潜作戦を極めて重視しており、DDHと搭載ヘリはその中核となる存在だった。
空母も原子力潜水艦も持たず、かつソ連と正面から対峙し、加えて大洋をまたいでの海運によるところ極めて大なる国など、日本だけだった。あえて言えばイタリアの事情が近いが、彼らは結局軽空母を装備した。
艦艇はその国のあり方を如実にあらわすが、<しらね>ら4隻のDDHこそ冷戦下日本を象徴する艦だったように思える。冷戦が終結した今日、海上自衛隊は「軽空母」と呼び得る次期DDHを建造しつつある。彼女らは、新たな日本を象徴する艦となるのだろうか?
などと占い師にもわからぬことを妄想しつつ、今日は腹筋プログラム。ユニークな体格は…あんまり自慢にならないなあ。
長官の選挙区が艦名になったフネですね。
まあアメリカ海軍では(特に高価で大量生産された688級SSN)予算獲得のため議員の選挙区を艦名にするのは日常的な慣習なのですが。
B-2爆撃機の各機体に州の名前が冠せられているのも同じ理屈。
投稿情報: ばべる | 2007-08-04 22:21
日本の有権者は、地元の名前がついてもあまり喜んでくれそうもないですねー。
それを「誉れ」とも感じないし、「誉れ」よりも利権のほうが好きだし。
まあ「誉れ」より利権ってのは日本に限らぬ話でしょうが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2007-08-05 08:35