ERJ145はブラジルのエンブラエル社が開発したリージョナルジェット機。座席数は50だ。
ベースとなったのは30席級のターボプロップ機EMB120。この胴体断面を流用して開発費を抑えている。だが開発は必ずしもスマートにはいかなかったようで、エンジン位置も主翼上面→主翼下面→胴体後方と変わっている。
初飛行は1995年。胴体を短縮し座席数を減らしたERJ135(38席)やERJ140(44席)といったバリエーションもある。地域航空のスピードアップを求める声にERJ145はマッチし、商業的成功を収めた。
ただ、なにぶんベースが30席級だったため、さらなる大型化には適していなかった。なにしろ座席は横に、1+2で並んでいるのだ。このため、エンブラエルはE-Jetsファミリーを新たに開発している。だがそれができたのも、ERJ145の成功で市場の信頼を獲得できたからだろう。
三菱が計画しているMRJはおおむねこのE-Jetsファミリーと市場を争うことになる。ERJ145などと違いほぼゼロから市場へと挑戦せねばならず、また国としてのリソースはC-XやP-Xなどにも分散されている。成功して欲しいとは思うが、決して容易ではないだろう。
こっちはこっちで今日も容易でない挑戦を続けるべく最終プログラム(ビリーバンド使用)。ERJ145とは正反対に、こっちは太すぎるボディゆえに悩まされているのだが。
>三菱が計画しているMRJはおおむねこのE-Jetsファミリーと市場を争うことになる
川重はエンブラエルに技術協力していますね。
>成功して欲しいとは思うが、決して容易ではないだろう。
もう手遅れのような…
YSX計画の頓挫からMRJ計画立ち上げまでの空白の時間に、ボンバルディアやエンブラエルは急速に成長して世界中のシェアを確保してしまっていますからねえ。
自動車で言えばエコロジー車のような、新しい技術で新しい市場を開拓する方が楽かも知れませんね。
投稿情報: ばべる | 2007-08-06 05:15