SdKfz182は6号戦車B型。だが、<ティーガー2>や<キングタイガー>などの名の方が知られているだろう。
たぐいまれな厚さと適切な傾斜を併せ持つ装甲。そして長大な71口径8.8cm砲。第二次世界大戦における最強戦車と評する声も多い。1944年6月には実戦部隊への引き渡しが始まり、東西両戦線で多くの戦果を上げている。
だが、戦況はすでに覆しがたいほどに連合軍側に傾いていた。多くの敵を屠りながら、乗員たちは自らと祖国の行く末をどう案じていたのだろうか。東西より敵が攻め寄り、その物量たるや比較にならぬ。友軍も次々と倒れ、かつての英雄たちも多くは土の下だ。
おそらく、彼らの多くは、すでに負け戦であることを悟っていただろう。また、「ただ目の前の敵を倒す」とか「武人として潔く散る」といった、己の内側に閉じた者ばかりだった訳でもなかろう。どこかの作家風に言えば、「最悪の中で最善を模索する」というやつだったのだろうか。
私には、<ティーガー2>の装甲以上に彼らのモラルこそが「堅固」と呼ばれるにふさわしかったのではないかと思えてならない。
てなわけで、<ティーガー2>の前面装甲みたいな腹筋を手に入れるべく、今日は腹筋プログラム。あ、いや、「だったらもっときついプログラムにしろよ」とかおっしゃらずに。「無理をしない」ってのもそれなりにモラルを要するんですよ、はい。
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