紀元前218年、ローマ使節団の代表クイントゥス・ファビウス・マクシムスはカルタゴに宣戦を布告した。ローマの同盟国サグントゥムにハンニバル率いるカルタゴが攻め寄せ、これを陥落せしめたからである。こうして、第2次ポエニ戦争が始まった。
ハンニバルはかの有名なアルプス越えを敢行してローマへと攻め入る。彼は著しい戦果をあげ、ローマを窮地に追い込んだ。それゆえ、この戦争は「ハンニバル戦争」の別名を持つ。
戦争そのものに個人名が冠せられた例は少なかろう。知識の乏しい私には、せいぜいナポレオン戦争や西郷戦争(西南戦争)ぐらいしか思いつかない。
そういえば、持久戦略を「ファビアン戦略」と呼ぶのは、この戦争におけるファビウスの策ゆえだったっけ。
きら星のごとき英雄たちの時代だったと言うべきなのか、それとも歴史の中に占める個人の位置が時代とともに変わったということなのか。私にはまだよくわからない。
新しいエクササイズもまだよくわからないな、などと思いつつ今日は脂肪燃焼プログラム(ビリーバンド使用)。よくわからないがゆえにきちんと負荷をかけられぬ。それでも幾度か休憩を挟まねばできない。
悔しいがあきらめず、少しずつ慣れ、鍛えていくしかない。歴史についても同様だろう。
有名どころを思いつくままに並べてみると(だいたい時代順)
アルキダモス戦争
ピュロス戦争
アンティオコス戦争
ユグルタ戦争
ミトリダテス戦争
スパルタクス戦争
プトレマイオス戦争(ただし王朝名)
フス戦争
ウィリアム王戦争
アン女王戦争
ジョージ王戦争
ティカムセ戦争
ブラックホーク戦争
ロサス戦争
ロペス戦争
戦争の呼び方は時代、国や地域によって大きく違うので注意です。
1年365日戦争状態にあったローマ人は、「○○との戦争」という具合に敵の王朝や君主や種族名で戦争を呼ぶ慣わしでした。国民国家というものはまだ存在していないので。
投稿情報: ばべる | 2007-12-17 00:16
またしても自らの無学をさらしてしまいました。
先生の貴重なお時間を無駄にさせてしまったかと思うと、申し訳ありません。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2007-12-17 20:09
日本の戦争が抜けていました。
「藤原広嗣」のような体制内での内戦は一応除外しておくとして
コシャマイン戦争
シャクシャイン戦争
中国の場合も、内戦の多くが「安史の乱」「方臘の乱」のように叛乱側のリーダーの名で呼ばれていますが、体制の枠を壊す大規模のものだけ挙げてもけっこうな数にのぼるかと思います。
投稿情報: ばべる | 2007-12-17 20:48
間違ってた。
「藤原広嗣の乱」です。
コメント欄浪費してすみません。
投稿情報: ばべる | 2007-12-18 01:01