ホルテンHo229は、ドイツが第二次大戦末期に開発していたジェット戦闘機。
ジェットエンジン以上に先鋭的だったのは、その機体だ。いや、この表現は不適切かも知れない。なにしろ、機体は「ない」のだ。
Ho229は今日で言うところの全翼機で、全体はブーメランのような形状となっている。尾翼も一切ない。最高速度は977km/hを記録しており、一説には1000km/hを突破したともされる。
全翼機は重量や空気抵抗などの面で優れているが、安定性において問題が生じるケースが多いとされる。戦後アメリカのノースロップ社が全翼機を試作しているが、これまでのところ有人全翼機で実用化された事例はノースロップ・グラマンB-2<スピリット>のみだ。
そう考えると、はたして敗色濃厚な中でこのように野心的な機の開発にリソースを注ぐべきだったのかどうか。だが、全翼機に情熱を燃やす若き技術者を登用したことにより、優れた潜在力を有する機の開発に成功できたとも言えるし。まこと、結果のでなかった事柄についての評価というのは難しい。
などと考えながら、今日は珍しく奥さんといっしょに腹筋プログラム。腹筋に結果はまだ現れてはいないが、まずは取り組み続けようと思う。
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