ポテーズ230はフランスの軽戦闘機。1938年から開発された機体だが、そのベースとなったのは1936年に製作されたミュロー190である。
ミュロー190は全金属製ながら固定脚で、エンジンはわずか450hpだった。
ポテーズ230ではエンジンは690hpの液冷イスパノスイザ12Xcrsへと改められた。また脚は引き込み式となっている。
興味深いのはその主翼だ。平面形こそミュロー190にならっているものの、構造は大きく異なる。インテグラル式の箱形桁の両端に、翼の前縁と後縁を結合していた。おそらく重量の割に強度が得られるのだろうが、精度を保っての量産にはあまり適していなかったのではないか。
本機は1940年には560km/hを記録している。将来的には1,100hpの12Y51エンジンへの換装し、630km/hを目指す予定だったという。
だが不運にも、ドイツの侵攻によりその機会は失われた。
仮に計画通りの改良が施されたとしても、これほどの軽量戦闘機が欧州戦線でどれほど活躍できたかは疑問である。とはいえ、まれな事例になったであろうことを思うといささか惜しい。
「そんなもの惜しむひまがあったらてめーのエンジン換装こそ急げや!」と自己ツッコミを受けつつ、今日は最終プログラム。
小柄なボディに優れたエンジンという組み合わせを目指したいにゃー(あほ)。
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