DE-233<ちくま>は海上自衛隊の護衛艦。6隻からなる<あぶくま>型の5番艦である。
<はつゆき>型などのDDが88艦隊のワークホースとして建造されたのとは異なり、<あぶくま>型DEは地方隊の中核として位置づけられた。それゆえ地上基地の航空隊との連携が前提となっており、ヘリは搭載しない。また、防空ミサイルも後日装備とされている(おそらく今後も具体化しないだろう)。しかしそれ以外の面ではバランスの良い武装を有しており、DDに比肩しうる実力を有している。
<いしかり>型や<ゆうばり>型のように過小にすぎたDEよりも実用性に富んでいたのか、<あぶくま>型は多く建造される予定だった。だが冷戦終結により、それは6隻にとどめられた。そして、<はつゆき>型など一線を退いたDDが地方隊へと振り分けられる。それ以後、今日までDEの建造はない。
<ちくま>は5番艦ながら、進水も竣工も<あぶくま>型中最も遅い。つまり、これまでのところ海上自衛隊最後のDEとなる。
今や海上自衛隊にとって88艦隊構想も過去のものとなった。脅威の中心は、ソ連の潜水艦から弾道弾や不審船などへと変わっている。求められる艦艇も変わり、仮に次なるDEが建造されようとも、その性格は<ちくま>らとはひどく異なるだろう。
願わくば<ちくま>らが平和のうちに退役し、その後継たちも平和を維持しつづけんことを。
などとご立派なことをヘボい脳みそでこね回しつつ、今日は脂肪燃焼プログラム。できれば<ちくま>のように十二分な実力を持ちたいね…評価されようがされまいが。
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