B-239はアメリカの戦闘機ブリュースター<バッファロー>の社内モデル名。アメリカ海軍で採用されたF2A-1とほぼ同じだが、カタパルトフックやアレスティングフックなど、艦上機としての装備は省かれている。
<バッファロー>はアメリカ海軍初の単葉艦上戦闘機だったが、太平洋戦線では日本軍機によってしたたかに打ちのめされた。このため、早期に前線を退いている。
だがフィンランドに輸出されたB-239はソ連との戦争で八面六臂の活躍を見せる。フィンランドではバッファローを高く評価し、「空の真珠」とまで名付けた。これほど評価が分かれたのは、B-239はF2A-1と比べ重量が軽く、運動性に優れたためとの意見もある。たしかにそれもあろうが、彼我のパイロットの相対的練度が異なっていたことも留意すべきだろう。
太平洋戦争初期の日本軍パイロットの練度は超人的修練によって極めて高いレベルにあった。対して、ソ連は小国フィンランドを過小評価していた。機体の優劣以上に、この差が大きかったのではないかと思われる。
日本軍は戦いが長引くに連れ熟練パイロットを次々と失い、新人の養成はそれを補うにはあまりに低調だった。結果、その練度は急激に低下した。大戦末期にバッファローが日本軍機と再戦したら、はたしてどのような評価となっただろうか。F-2A3では1200馬力エンジンに換装していたし、復仇をはたしていたかもしれない。
高いレベルを維持するのは難しいが大切だよな、などと思いつつ今日は脂肪燃焼プログラム。毎日せっせとブートキャンプを続けている人とは、やっぱり差ができてくるんだよね。
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