SdKfz254はドイツ軍の中型装輪装軌併用式装甲観測車。オーストリアのザウラー社にて1936年から開発されていた。
1938年、オーストリア陸軍は火砲牽引車RR-7として生産開始を指示している。だが同年、ドイツはオーストリアを併合した。
ドイツ国防軍はRR-7を軽兵員車としての開発継続を指示する。後に要求は変更され、軽装甲観測車および無線車として完成している。
装甲車体はSdKfz253や250と似ているが、同一ではない。
初期開発がオーストリアによるものだったため、その機構は他のドイツ軍AFVと異なる特徴を持つ。
一つはザウラー社製ディーゼルエンジンであり、もう一つは装輪と装軌を切り替えられる特殊な機能だ。
これらのおかげで走行距離は長く、装輪時なら500kmを走ることができた。より重量の軽いSdKfz253のそれが320kmだったことを考えると、それなりに意義のある機能だったと思われる。
とはいえ燃料を別に用意するのは大変だったろうし、装輪と装軌の切り替えだってワンタッチという訳にはいかない。運用には手間がかかったに違いない。
今日の目から見れば、手間がかかる割には得られるメリットの少ない機能に注力したSdKfz254はせいぜい珍品としか映らない。だが、誰もが自らの時代の中で模索し続けるしかないことを忘れるべきではない。
まあワシも手探りで失敗を重ねながら前進するしかないわな、とか考えつつエリートのミッション1。クロスパンチのスピードが上がると、とたんにフォームがぐだぐだになるのう。
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