PF281<くす>は海上自衛隊の護衛艦。ただし当初は警備船、次いで警備艦に類別されていた。
海上自衛隊創世記の主力艦であり、第二次世界大戦での敗北で消滅した海軍力復活の端緒であった。
<くす>の前身はアメリカのパトロールフリゲイトPF-39<オグデン>である。<オグデン>は<タコマ>級の1隻で、英海軍の<リバー>級フリゲイトに範を取った実用的な護衛艦だった。
<オグデン>は43年末に就役し、45年1月まで太平洋戦線で日本軍と矛を交えている。同年7月にはソ連にレンドリースされ、EK-10としてソ連太平洋艦隊に加わった。
戦後49年10月に横須賀にてアメリカへと返還され、53年1月に日本へと貸与される。その後は仮想敵をソ連として運用されていたのだからなんともはや。もし艦に心があれば、自らの数奇な運命をさぞかし嘆いたことであろう。
<くす>ほどではないが流転のさだめよのう、などと思いつつ今日は最終プログラム。
体調は少し回復してきたので、このまま勢いを付けたいところだ。
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