紀元前285年はプトレマイオス2世がプトレマイオス朝エジプトの王位についた年。正確に言えば、紀元前288年から父プトレマイオス1世と共同統治をおこなっていたが。
プトレマイオス2世は、その治世下でアレクサンドリアの大灯台を完成させたことでも知られている。いわゆる「世界七不思議」の一つだ。
大灯台の高さは実に130メートル以上であったということだから、その偉容は地中海世界全体の語りぐさだっただろう。
子供のころは「灯台のなにが『不思議』なんだろう」などとひねたことを考えていた。だが、多少世の中のことがわかると、大事業を達成せしめるほどの労働力集約、そしてそれを可能とした安定的な統治など「不思議」と呼んで然るべきだとすら思えるようになった。
などと考えながら今日は最終プログラム。ブートキャンプでも「この動きのなにがトレーニングになっているんだろう」などと感じることもあった。だが少しばかり慣れてくると、その動きにどのような意味が付与されていたか気付いたりもする。
学んで知るのは己の無知、とは誰の言葉だったか。
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