ボーイングモデル299はアメリカ陸軍が発注した試作機。ダグラスB-18とともに、当時の主力爆撃機マーチンB-10の後継選定候補となった。モデル299はコストこそ高かったものの優れた性能を示し、陸軍の正式採用するところとなった。新たな名はB-17<フライング・フォートレス>である。
流麗でスマートなボディと4発エンジンの組み合わせは、十分な防御火器の搭載や防弾装備を可能とする余力をB-17に与えた。
対する日本は陸海軍ともに4発爆撃機の開発に手こずり、双発の一式陸攻などで戦い続けた。B-17ほどの余力を持たなかったために撃たれ弱く、戦争が長引くに連れ損害を増やしていくこととなる。
当時の日本軍では「エンジンを4つも積むのは贅沢」という固定観念もあったらしい。
だが双発で4発と競うにはいきおい大型で強力なエンジンが必要であり、プロペラも大直径化が求められる。脚は長くせざるをえないし、無駄な重量も増える。
もちろんエンジンが増えれば稼働率の低下が予想されるので、簡単にどちらが良いとは決めつけがたい。だが、最初から検討対象としなかったのは問題だったろう。
てなことを考えつつ、今日はエリートのミッション1。
わしもモデル299みたいに、無理や無駄のないパワーを身につけたいものよのう。
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