Ju352<ヘルクレス>はドイツの輸送機。生産数は少なく、45機とも50機とも言われている。
さて、ドイツの軍用輸送機といえば誰もが思い浮かべるのはJu52<タンテ>だろう。3発で波板外板(コルゲート)と、非常に個性的なスタイルで知られている。とはいえ、その初飛行は1932年(単発だった原型は1930年)と古く、開戦時にはすでに旧式化しつつあった。
このため、1941年には外板をなめらかな金属板にあらため、エンジンもユモ211(1350馬力)に換装したJu252が開発されている。だが性能は計画より下回り、量産はされなかった。
とはいえ、いつまでもJu52に頑張ってもらうという訳にもいかない。戦局も悪化し、金属資源も不足する。そこでエンジンを1000馬力のプラモ323とし、胴体も木金混合としたju352を開発・生産することとなった。これまでの運用実績を活かした装備とされており、実用性は高かったようだ。
だがそれですら大戦末期のドイツには重荷だったようで、工場は戦闘機生産に勤しむしかなかった。
負け戦だと、こういう無駄がどうしても目立ってしまうものだ。などと思いつつ今日はTAEBO1。
成功しているときは多少のぶれがあっても進んでいくものだが、失敗が続くと小さなぶれすら許されなくなる。つらいとこだが、そういう時に冷静沈着な判断を下せる者が、本当に強いんだよね。
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