370年はササン朝ペルシャの王、シャープール2世の没年。
シャープール2世には3人の兄がいたが、彼らはすべて殺されたり幽閉されたりして王位を得られなかった。シャープール2世の戴冠は、まだ母の胎内にあるうちにおこなわれたという。
貴族の傀儡として育った彼だったが、次第に実権を取り戻していったらしい。彼は東方においてはクシャーン族を駆逐し、アラビア半島では砂漠深くまで兵を進めてアラブ人たちを屈服させた。
そして対ローマ戦でも版図を広げ、ティグリス左岸やアルメニアまでも得た。
生まれる前から傀儡扱いだった彼が、どのようにして自らを王たるべきと規定し、権力を奪い返していったのか。いったい、なにが彼にそれほどに強固な精神をもたらしたのか。
などと思いつつ、今日はTAEBO1。
まあ、こんなスゲー人とは比較にならないかもしれないけど、ワシも少しずつパワーを取り戻したいものよ。
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