第425基地航空群はアメリカ第3空軍隷下の部隊。トルコ共和国の都市、イズミルの北に配置されている。
トルコは地中海と黒海を結ぶポスポラス海峡を擁し、南東ヨーロッパを睨む位置を占める。また、イスラム教国でありながら政教分離を選んでおり、欧米的価値観に近いという特異な国柄でもある。
冷戦中アメリカはその地政学的価値を重く見て、さまざまな支援を与えるとともに自軍の部隊を配備した。第425基地航空群はその末裔である。
いまやその規模は小さく、米軍将兵はおよそ100名ほどしかいない。
昨今、EU入りを希望するトルコに欧州諸国は冷たい姿勢を示し、それに反発するかのようにトルコでもイスラム教国寄りの意見を述べる者が目立つようになっている。
だがこの地を失えば、シーパワー国家(当然、アメリカが代表だ)は黒海およびその周辺諸国へのアクセスが困難になる。新たなオバマ政権が第425基地航空群らをどう扱うかは、注目したいところだ。
などと知ったかぶりでかましながら、今日は腹筋プログラム。
アメリカが欧州とトルコの協調に一役買ってくれるといいんだが…。
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