第502重戦車大隊はSdKfz181<ティーガーI>を最初に装備した部隊。1942年8月に編成され、レニングラード近郊の戦場に投入されている。
1943年にはあの著名な戦車エース、オットー・カリウスも転属してくる。部隊はレニングラード方面からエストニアへと移動したが、常に激戦の渦中であったという。
ティーガーIについては、私の若いころはやや否定的な評価が多かったと記憶している。
垂直面が多く、必然的に厚く重い装甲。それを支えるがために車体は巨大化し、鉄道に乗せるには外側の転輪を外して専用のキャタピラを履かせなければならない。その転輪は構造がややこしく、奥の転輪をいじるには外側のそれをいくつも外さねばならない。88mm砲の威力はパンターの75mm砲と大差ない。
だが90年代からだったろうか、再評価されるようになってきた。幅の広いキャタピラのおかげで接地圧はパンターやティーガーIIよりも小さく、悪路でも機動性は高かった。火力は十二分だったし、生産性も重戦車としてはまだましだった。
評価というのも、新たな史料などさまざまな理由で書き換えられるものだな、などと思いつつ今日は最終プログラム。
はてさて、自分が持つ評価軸は適切なのかどうか。自分に当てはめられている評価は適切なのかどうか。
考えてもしょうがないこと、なのだろうなあ。
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