ブレゲーBr521<ビゼルト>はフランスの飛行艇。第二次世界大戦で使用された最後の複葉飛行艇の一つとされている。
イギリスのショートS.8<カルカッタ>の製造権をブレゲー社が購入し、1932年にフランス海軍に提示、長距離偵察飛行艇として開発された。
<カルカッタ>の翼幅は28.35mであるのに対し、<ビゼルト>のそれは38.15m(38.18mともされる)と大幅に延長されている。 どうも上翼のみが拡張されたようだ。また、前者の尾翼は前縁が滑らかに後退しているのに対し、後者のそれは先端を少々丸めた長方形となっている。
エンジンも大幅に強化されており、540hpのジュピター三基から、ノームローン14N(900hp)三基に改められていた。
民間機だった<カルカッタ>から発展した軍用飛行艇<ラングーン>もその主要スペックは<カルカッタ>とさして変わらない。おそらくブレゲー社にてかなりの設計変更がなされたのだろう。
<ビゼルト>は少数ずつ生産が続き、総生産数は36機だった。ヴィシー政権下でもその信頼性の高さから運用は続き、フランス完全占領後もドイツ軍が利用している。
また、戦後も1機が連絡用に用いられたようだ。
それにしても、ここまで大幅にいじるならわざわざライセンスを購入するよりも最初から開発すればよさそうにも思える。さした数を生産できる訳でもないから、ベースだけでも他所から入手することで開発費を下げようとしたのだろうか。
あるいは、特殊な部分の多い飛行艇のノウハウを海外から得ようとしたのだろうか(日本も<ラングーン>を川西が輸入・試作している)。
もうちょっと調べたいな、と思いつつ今日はTAEBO T3 トランスフォーメーション(エクスプレス)。
ちょっとずつ勉強、ちょっとずつ運動。それでは不足かもしれないけど、まずは習慣化したいものだ。
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