民主党の鳩山由紀夫代表は5日午前、東京都台東区の谷中霊園を訪れ、祖父の鳩山一郎元首相らが眠る墓前に、先の衆院選で勝利し、政権交代が確実となったことを報告した。
[From 時事ドットコム:「祖父の激励聞こえた」=鳩山氏]
(中略)
この後、記者団に「祖父も国のために尽くしたが、わたしもその名に恥じない仕事をしたい。常に国民のための政治をやりなさいよと、励ましの声が聞こえた気がする」と、静かに首相就任への決意を語った。
スピリチュアル! とか騒ぎたいけど、まあ墓参りは美しい習慣ですしね。
ただちょっと気になるのはお祖父さんたる鳩山一郎氏のこと。
1930年、野党時代のあの人と犬養毅氏が「軍令部の反対意見を無視してロンドン海軍軍縮条約に調印するのは統帥権干犯!」とか騒いだのが、統帥権問題が表面化したそもそものきっかけ。
そこから日本の政党政治の弱体化、軍部の暴走が始まった。
なのに戦時中は軽井沢で隠遁。
戦後は公職追放されたりもしたけど「不遇」と同情を集めて復帰、1954年には首相になった。
日ソ国交回復や保守合同の実現など、毀誉褒貶は半ばするものかもしれないけど、私はこういう人は尊敬できないな。また、こういう人を「国のために尽くした」と評価する人もね。
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