SSBN-598<ジョージ・ワシントン>はアメリカの戦略原潜。アメリカ最初の、SLBM搭載原子力潜水艦である。
当時アメリカは潜水艦発射巡航ミサイル<レギュラスI>による核攻撃能力を有していたが、このミサイルは今日の<トマホーク>などと異なり、発射時には浮上する必要があった。核兵器運搬手段としては脆弱に過ぎることは、素人目にでも予想できるだろう。
海軍は最初のSLBM<ポラリス>の開発に成功、その戦力化を急ぐため、<スキップジャック>級潜水艦<スコーピオン>として建造中だった艦の中央にミサイル・セクションを挿入し、戦略原潜にしたてあげた。これが<ジョージ・ワシントン>である。
海中から遠隔地へ16発もの核弾道弾を投射できる能力を得たことにより、アメリカは戦略爆撃機、ICBM以上に生残性の高い核攻撃力を手に入れた。戦略原潜におけるアメリカのアドバンテージは、長き冷戦において大きな意義を持つことになる。
なお、本来<ジョージ・ワシントン>が名乗るはずだった<スコーピオン>の名は、SSN-589に引き継がれる。不運にも<スコーピオン>は1968年に事故で沈没、喪失している。今日のところ、アメリカが喪失した最後の原子力潜水艦である。
運不運というのはわからないものだな、などと思いつつ今日はエリートのミッション2。
どのような星の下に生まれようとも、ただ「その時」に至るまではできることをし続けるしかないのだろう。軍艦にせよ、人にせよ。
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