629型潜水艦はソ連の弾道ミサイル潜水艦。NATOコード<ゴルフ>の名でご記憶の方も多かろう。
ソ連は実験的に611型<ズールー>に弾道ミサイルを搭載しているが、当初から弾道ミサイル潜水艦として建造されたのは、この629型が最初だ。
アメリカ最初の弾道ミサイル潜水艦<ジョージ・ワシントン>は1959年に進水したが、この629型は1958年就役(竣工?)ということだから、世界最初の弾道ミサイル潜水艦と言える。
とはいえ、<ジョージ・ワシントン>級がポラリス16基を搭載していたのに対し、この629型はわずか3基(後の改良型は6基)しか弾道弾を搭載していなかった。
それ以上に大きな相違がある。<ジョージ・ワシントン>級が原子力推進で潜水したまま弾道弾を発射できたのに対し、629型はディーゼル潜水艦で、潜航時間に限度があった。また、当初搭載された R-13(SS-N-4)ミサイルは浮上後にしか発射できなかった。
弾道ミサイル潜水艦は敵の先制攻撃で破壊される恐れが小さく、核報復戦力として信頼できる点が大きな利点である。しかるに629型は探知されやすく、そういった利点が小さい。SS-N-4の射程が600km程度と短かったことと相まって、運用は極めて難しかっただろう。
まあ、当事者の方々は大変だったろうな、などと思いつつ、今日はTAEBO T3 イグニション(エクスプレス)。
「大事な仕事だから」って、どだい無理な要求しめされても困っちゃうよな。暫定的な対応が本来の姿じゃないのはたしかなんだけど、だからといって限られた期間で出来ることには限度がある訳で。
…いや、潜水艦の話ですよ、ええ。
ハワード・ヒューズですね、わかります。
投稿情報: ばべる | 2009-12-30 18:10