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2010-02-11

コメント

まなせ

あたりまえの言葉ですね。
マスコミという肩書きだけで公正中立にして不偏不党だなどと思ってはいけないというのと同じくらいの真実です。

ばべる

この発言に問題ありとすれば、1)軍紀の紊乱、2)シヴィリアン・コントロールの侵害、ですが、記事が糾弾したがっている?のは後者でしょうね。

戦前の軍部の事例はもちろん、イギリスのような国でさえ、政府と国民の眼の届かない場所に行った軍隊がさっそく好き放題やらかそうとする傾向は驚くべきほどですから、左派系ジャーナリズムとしてこれを問題視することは不思議ではないし、別段構わないとは思いますが、しかしこの記事のわざとらしく仄めかすような書き方は実に嫌らしいですし、また朝日新聞の記事の平均的な品質を顧みるに、そもそも記者とデスクがシヴィリアン・コントロールの何たるかと、その歴史についてちゃんと知っているのかどうかはなはだ疑わしくはありますね。

まあ、「文民統制」などというおかしな直訳調の翻訳が定着してしまったのが誤解の発端なわけですが、それはまた別議ですね。

ばべる

まるっと予想通り、1)と2)の両方について、防衛省の反応が来ましたね。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100212k0000e010038000c.html

こういう言動の、どこからどこまでが許容されるかというのは、個々の国の歴史や状況や政府と軍との力関係やによるので一般化はできませんが。

Hi-Low-Mix

そうですね。たしかに軍人が政治や外交に言及するのは望ましいことではありません。私も軽率でした。
しかしながら、小学校の道徳の時間(まだあったっけ?)にでも教えられそうな事柄を口にしただけで、政治や外交に言及したことになってしまうとは。
なんとなく旧ソ連のアネクドートを思い出してしまいます。

ばべる

栗栖幕僚長のクビが飛んだ時代よりは「自由」になっているとは思いますが、宴会の席の放言ならともかく、これは公の場での発言なので、政府としては放置できないでしょう。

軍の政策への「介入」は「一律禁止」する線しか引けないのです。これを許容してしまったら、後はなし崩しになり、極端な話、青年将校たちが徒党を組んで血判状を突きつける、というような事態になってもそれを処分することが困難になってしまいかねません。

さらに今回の場合は、軍紀の紊乱、つまり上長(最高司令官)に対するあからさまな批判が行われていますから、これを放置することは政府の権威の毀損につながるのみならず、自衛隊の戦闘組織としての根幹を揺るがしてしまいます。旧陸軍刑法で言うと、侮辱罪(懲役・禁錮5年以下)に問われかねない事案です。

上長がどんなアホウ野郎だろうと、その命令や権威への反抗は、長期的に見れば必ずや軍隊を崩壊させ、ただの暴徒の集団としてしまうのです。
戦前、将校たちの次第に過激化する言動を上が「元気があってよろしい」などと放置していた結果が515であり、226であり、相沢事件であることを忘れてはなりません。「兵は凶器」なのです。

発言の主である連隊長は、もちろんご自分の信念に従い腹をくくられての行動であるでしょうから、まあ、なるようになると思われます。

ばべる

「凶器」たる兵を政治が統制する上での問題、困難については、日本語では例えば以下のようなところが古典的な基本文献です。
ご一読をお薦めします。

ファークツ『ミリタリズムの歴史』
コーリー『軍隊と革命の技術』
大江志乃夫 『戒厳令』

Hi-Low-Mix

つまるところ、最高司令官として彼が選ばれる状況を作ってしまった、私自身を含む国民に責任があるのでしょうなあ。

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